ビジネス

パチンコ業界の苦境、新型コロナと禁煙化のダブルパンチに耐えられるか

パチンコ店でも新型コロナウイルス対策をしていたが…(撮影は4月7日)

パチンコ店でも新型コロナウイルス対策をしていたが…(撮影は4月7日)

 Aさんが特に気になっていたのが、他の客との距離感だという。

「パチンコ店が、ことさら衛生的に問題があるとは思わないんですが、やはり他のお客さんと少々距離が近いかなと思います。あと、マスクをしていないお客さんが多いのも気になりました。自分はマスクをしていても、誰かがウイルスを撒き散らしているかもしれないと考えると、ちょっと怖い」(Aさん)

 また、4月1日からは改正健康増進法が施行され、ホール内での喫煙が原則禁止となった。非喫煙者であるAさんはこう話す。

「パチンコ店の禁煙化は歓迎していました。お店がタバコ臭くなくなれば、快適になって、もっとパチスロを楽しめるんじゃないかと期待していたんです。でも、禁煙になってホールの空気がきれいになるメリットよりも、新型コロナウイルス感染の恐怖のほうが大きい。今回の騒動をきっかけに、パチスロからは足を洗うことになりそうです」

パチンコ業界は岐路に立たされた

 新型コロナウイルスの影響が大きいパチンコ業界。今後はどうなっていくのだろうか。前出・藤井氏が語る。

「少なくとも緊急事態宣言の対象地域では、5月上旬まで営業しないでしょう。それ以降も新型コロナウイルスの感染拡大が終息するまで、通常営業に戻るのは難しいでしょう。大手チェーンであれば経営的には持ちこたえるかもしれませんが、中小規模のパチンコ店は存続の危機にあると思います。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。