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テイクアウトやデリバリーの利用で気になるコロナ感染リスク

2020年6月3日 15:00

テイクアウトやデリバリーの利用は増えているが、気になる疑問も(時事通信フォト)
テイクアウトやデリバリーの利用は増えているが、気になる疑問も(時事通信フォト)

 外食の機会を断たれた私たちや、営業自粛を強いられた飲食店は、テイクアウトやデリバリーに活路を求めた。実際、日中の炎天下、黒いバッグを背負って自転車を走らせるデリバリーサービス「ウーバーイーツ」の配達員の姿をよく見かけるようになった。

 だが、都内在住の主婦・高橋さん(仮名、43才)はこんな不安を口にする。

「黒色のバッグに直射日光が当たると、バッグの中が熱くならないでしょうか。汗まみれで自転車をこいでいる配達スタッフの背中でも温まってしまわないかと心配で…。運んでいる間に食べ物が傷み、菌やウイルス、それこそ新型コロナが増殖したりしないのでしょうか」

 ウーバーイーツのバッグの中は保冷構造になっているとはいえ、そうした心配は拭いきれない。そもそも食べ物が新型コロナに汚染され、食べた人が感染することはあるのだろうか。

 内閣府食品安全委員会は「食品が感染経路となった科学的知見の報告はありません」、WHO(世界保健機関)も「食品や食品包装による感染のエビデンスはない。コロナウイルスは食品の中では増えない」としている。コロナウイルスは一般に、動物や人間など“生きた宿主”の細胞内でのみ増殖できるので食品の中では増えず、感染することはないという見解だ。

 とはいえ、ウイルスでいうと、たとえば牡蠣などの二枚貝を食べると「ノロウイルス」に感染しやすいことはよく知られている。新型コロナは肺炎など呼吸器系疾患を引き起こし、ノロウイルスは消化器系の胃痛や腸炎などの原因になるといった違いはあるにせよ、本当に安心できるのか。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんはこう警鐘を鳴らす。

「エビデンスがないからといって、100%ないとは言い切れません。食品から感染しても、感染経路として特定できていないだけかもしれない。調理する人はマスクをしているはずですが、それでも唾が飛んだり、手からうつるなど、食べ物や容器が汚染される可能性はあります」

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