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首都直下地震発生なら避難者720万人、経済損失95兆円の被害予測

「住宅が密集している地域は運命共同体です。1軒から火が出て、そのまま放置すれば一帯に広がります。大事なのは『初期消火』。自宅や近所で出火したら、天井に火が回るまでは自力での消火を試みてほしい。そのために、どの家庭も消火器くらいは準備しておくべきです」

「避難所」と「避難場所」の違いも知っておくべきだ。震災後、火災などが落ち着いた後に避難生活を送る場所が「避難所」であり、小中学校などの施設が指定されていることが多い。だが、地震が発生した直後に駆け込むには危険な場所もある。

「火災が広がっている最中に小中学校などの施設へ避難すると、火に囲まれ、『輻射熱』で死んでしまう可能性がある。緊急時の避難は、開けた公園など『避難場所』として指定されているオープンスペースを目指してください」(加藤さん)

 火災が同時多発的に起こり、最寄りの避難場所までの逃げ道が閉ざされる恐れがある。また、震災は必ずしも自宅で遭遇するとは限らない。通勤先で被災する可能性も考慮し、ハザードマップで複数箇所の避難場所を前もって調べておくことが大切だ。

※女性セブン2020年8月20・27日号

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