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歩くほど保険料が安くなる「健康増進型保険」、その大きなメリット

健康志向に関するアンケート調査(出典/株式会社ONE COMPATHのインターネット調査、20年8月)

健康志向に関するアンケート調査(出典/株式会社ONE COMPATHのインターネット調査、20年8月)

1日1万6000歩で年1万円節約

 スマートフォンのアプリで毎月の歩数を測り、歩けば歩くほど翌月の保険料が安くなる。割引額は最大で半額――そんなユニークな医療保険が9月1日、国内で発売された。その名も「歩くとおトク保険」。

「がんばって歩いた分だけ、実際に“ご褒美”になる保険です。健康意識が高い30代後半から60代のかたにオススメです」と語るのは、発売元のジャストインケース代表の畑加寿也さんだ。

 画期的なのは、毎月の平均歩数とBMIにより月々の保険料の割引率が変動すること。BMIは「体重(kg)÷身長(m)の2乗」で算出され、「22」が適正体重とされる。日本肥満学会では「18.5~24.9」が「ふつう」で、それより指数が小さければ「やせ」、大きければ「肥満」と判定している。

 歩数の測り方は簡単。まずスマホにジャストインケースのアプリをダウンロードし、身長と体重を入力。アップルの「ヘルスキット」やグーグルの「グーグルヘルス」と連携させて、スマホが測定した歩数の記録をアプリに取り込めばいいだけだ。

「スマホを持って歩くだけで、月間の歩数に応じて翌月の保険料が割り引かれます。歩くことが健康につながるとは思っていても、1年など長いスパンではモチベーションが続きにくい。1か月単位で保険料に反映される方が、健康増進に効果的だと考えました」(畑さん)

 たとえばA子さん(46才女性・160cm・60kg)の場合、月々の基本的な保険料は2190円。それが、1か月の平均歩数が1日5000歩だと1778円、1万歩なら1680円に減額される。設定の最大歩数の1万6000歩だと1395円で、なんと36.3%も割引される計算だ。続ければ1年で1万円ほど保険料が安くなる。

 保障内容は幅広く、がん、心疾患、脳血管疾患の3大疾病による1泊以上の入院・手術で60万円、糖尿病など5大疾病による1泊以上の入院・手術なら30万円、そのほかの病気やケガによる1泊以上の入院で10万円の一時金が支払われる。

「基本的な保険料に対する保障内容は他社と遜色ない上に、『歩数』による割引率を考えれば、かなりお得な保険だと思います」(畑さん)

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