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『鬼滅の刃』人気の背景 大正時代と令和に「不安定」という共通点

『鬼の研究』(ちくま文庫)著者で歌人の馬場あき子さんはこう分析する。

「自ら『鬼』になった人間の心の葛藤を描いているのも人気の秘密でしょう。現代の日本は人間が孤立しやすい時代です。人との絆に憧れながらも“行き場がないなら、いっそのこと『鬼』になってしまった方が楽なのでは”と思う人も多いのかもしれません」

 迷える現代人の心の叫びを、『鬼滅の刃』は掬い取っているのだろう。

※女性セブン2020年11月5・12日号

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