キャリア

32歳文系会社員が「副業で年収を2.5倍」にできた理由

「30~40代は仕事の意識もモチベーションも高いので、副業をきっかけに人生を激変させる人は少なくない。自分の“市場価値”を試す目的で始めたものの、仕事の内容や人脈、興味の幅などがどんどん広がり、収入もみるみる増えていく。本業で何か良くないことがあった時の準備としても、副業はうってつけだと思います」(曽根氏)

 帝国データバンクの調査によると、「新型コロナウイルス関連倒産」は2020年2月末以降、増加傾向が続いており、11月末時点で約770件になっている。失業者は全国で7万人を超えたとの報道もある。企業の内部事情に詳しい公認会計士の山田真哉氏はこう分析する。

「倒産やリストラだけでなく、週休3日制を導入する企業が増えており、ワークライフバランスを見直す時期は遅かれ早かれやってくる。一方、現在、本業で働く会社の先行きがどうも右肩下がりだなと感じる場合は、いきなり転職を考えるよりも、まずは副業を試してみるべき。転職は“失敗リスク”も高いので、いろんな副業を試しながら、戦略的に仕事の比率を転換していくほうが賢い選択だと言えます」(山田氏)

 山田氏は最新刊『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』の中でも、副業の“3大メリット”のひとつとして、「失業リスクヘッジ」を掲げている。同書では本業でバリバリ働く会社員に向けて、誰もが簡単に始められる副業に絞って紹介している。何が起こるかわからないコロナ下においては、誰もが失業リスクについて「副業での備えあれば憂いなし」なのかもしれない。

※『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』発売記念対談より抜粋して再構成

【プロフィール】
曽根秀晶(そね・ひであき)/ランサーズ株式会社取締役、新しい働き方研究所所長。1981年、長野県生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社し、経営コンサルタントとして20を超えるプロジェクトに従事。その後、楽天株式会社に入社し、国内の営業・事業企画の経験を経た後、海外M&A・全社戦略などを担当。現在はランサーズで経営戦略の立案、新規事業の推進などの統括を務めている。

山田真哉(やまだ・しんや)/公認会計士、税理士。1976年、神戸市生まれ。大阪大学文学部卒業後、中央青山監査法人/プライスウォーターハウス・クーパースなどを経て独立。『女子大生会計士の事件簿』(シリーズ100万部)、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(165万部)など、著作活動も注目されている。YouTubeの『オタク会計士ch【山田真哉】少しだけお金で得する』はCH登録者数が約15万人(2020年11月時点)で、「公認会計士YouTuber」として第1位。最新刊は『儲かる副業図鑑 在宅勤務のスキマに始める80のシゴト』。

YouTube対談動画「副業成功への道」〈第1回:コロナ禍ですすむ副業活用〉〈第2回:本業と副業のおいしい共生関係〉も配信中。

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