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梅宮辰夫さん逝去から1年、妻と娘が語る相続と家族関係の変化

梅宮辰夫さんが闘病中に作成したレシピ本の中身

梅宮辰夫さんが闘病中に作成したレシピ本の中身

 辰夫さんとの間に隠しごとは何もなかったというクラウディアさんは、家族思いの夫が、残される自分たちのために生前からやさしい気配りを欠かさなかったことを語る。

「たとえば、主人が自分の洋服や靴を買うときなんかは、マネジャーに頼んで2、3足まとめて買ったりするんですが、決して高いものを買わず、安い商品を選んでいました。キッチン用品なんかも、コストコで安くまとめ買いしていて。少しでも私たちにお金を残しておこうとしてくれていたんだなって、亡くなってからわかりました。私は主人にとってあまりいい奥さんじゃなかったかもしれないけれど、私にとって主人は最高に素敵な人でした」(クラウディアさん)

コロナ禍を体験せずに済んでよかった

 辰夫さんの死は、娘と母の関係にも変化をもたらしている。ひとりが嫌いなクラウディアさんは、アンナを頼って日々、密に寄り添い合おうとするが、アンナはクラウディアさんの「甘え」を厳しく制している。

「心を鬼にして『私はママと価値観が合わない』と本音をぶつけて、けんかになることもあります。ちょっとかわいそうかなとも思いますが、私とのやりとりが刺激になって母もボケないかなって。大黒柱を失って、私たちのような体験をしている母と娘が世間にはほかにも少なからずいるんじゃないのかなと思っています」(アンナ)

 梅宮家の大ピンチを乗り越えたアンナは、改めて辰夫さんの最期を振り返り、コロナ禍前に辰夫さんが亡くなったことはせめてもの救いだったと明かす。

「透析のため病院に通っていたし、肺も弱っていたから、もしいまだったら大変さが何倍にもなっていたかな。闘病中のパパに近づくことさえできなかったかもしれない。パパがコロナを知らずに亡くなったことはよかったって思います」(アンナ)

※女性セブン2020年1月7・14日号

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