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「本家の墓をどこへやった!」田舎の墓じまいトラブルに要注意

「墓じまい」は安易に進めるとトラブルの火種に…(イメージ)

「墓じまい」は安易に進めるとトラブルの火種に…(イメージ)

 人生の後半戦の正念場のひとつが「親の死」だ。お墓の問題も残された者を悩ませることが多い。

 神奈川県に住む50代派遣社員の女性は、若い頃に両親が離婚した。父はすでに他界し、要介護状態になった80代の母の面倒は兄夫婦がみている。母の死期が迫る中、気がかりなのが、お墓の問題だという。

「父は横浜にある代々のお墓に入っていますが、母は父の実家との交流が途絶えたうえ、自分の実家から勘当され宙ぶらりんの状態。入るお墓がない。最終的には離婚した父の墓に入れてもらえるよう、私や兄が父の実家に泣きつくことになりそうですが、父の実家やお寺が許してくれるかどうか。父が生きているうちにきちんと話せばよかったと後悔しています」

 ここまで複雑な事情がなくとも、親がひとりになると、「田舎の墓」をどうするかという問題が差し迫ってくる。

 子供が都会に出ていて、地方に両親だけが暮らしている場合、いずれかの親が亡くなった時はまだ、骨壺は田舎の墓に納めればいいが、家族内で、“もう一人の親が亡くなった時”を想定して動き出すタイミングにもなる。田舎で墓の手入れをする人間がいなくなるのであれば、墓じまいをして都会への改葬を検討する必要も出てくる。

 だが、それがトラブルの種にもなる。都内在住の40代男性はこう話す。

「父が亡くなった後、関西の実家でひとり暮らしになった70代の母と相談して、墓を東京に移したんです。母が亡くなれば、誰も墓を管理しなくなるので、先んじて手を打ったつもりでした。

 そうしたら半年くらい経ってから、もう20年以上、付き合いのなかった遠縁の親戚から母に“本家の墓をどこへやったんだ”と抗議の連絡がきたんです。改葬の時に父の兄弟や菩提寺のご住職とは話し合ったのですが、遠い親戚までは考慮しておらず、“今さら元に戻せないのに、どうしたらいいのか……”と、母はすっかり参っています」

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