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【ドル円週間見通し】米景気回復への期待持続ならドル売り縮小か

・4月26日-5月7日週に発表される主要経済指標の見通しについては以下の通り。

○(米)FOMC会合 28日(水)日本時間29日午前3時結果判明
・予想は、金融政策の現状維持
 前回公表の声明では、「景気動向は、ワクチン接種の進捗も含め、ウイルスの拡大状況に大きく左右される。現在続いている公衆衛生の危機は、引き続き、経済活動、雇用、インフレにとって重荷となり、経済見通しへの深刻なリスクとなっている」との見解が表明された。その後、ワクチン接種は大幅に拡大しており、公衆衛生の危機的な状況は改善されつつある。ただし、物価見通しの早期達成の可能性は低いとみられており、金融政策の緩和的スタンスを長期間維持することが妥当との判断が示される可能性が高いとみられる。

○(米)1-3月期GDP速報値 29日(木)午後9時30分発表予定
・予想は、前期比年率+6.5%
 参考となるアトランタ地区連銀の経済予測モデル「GDPNow」の4月16日時点の予測は前期比年率+8.3%と高い伸びとなった。「GDPNow」の予測値は実績を上回っているケースが多いものの、最近の個人消費やISM製造業景況指数は堅調であることから、成長率は10-12月期を上回る見込み。

○(欧)1-3月期ユーロ圏域内総生産速報値 30日(金)午後6時発表予定
・10-12月期は、前年比-4.9%
 参考となる10-12月期実績は、前年比-4.9%。1-3月期については、製造業の活動は大幅に制限されなかったものの、新型コロナウイルスの感染再拡大に伴う活動制限が続いたことから、サービス消費はさえない状況となった。前年比ではプラス成長となる見込みだが、前期比では10-12月期に続いてマイナス成長となる可能性が高い。

○(米)4月雇用統計 5月7日(金)午後9時30分発表予定
・予想は、非農業部門雇用者数は、前月比+88.8万人、失業率は5.8%
 4月中旬の新規新規失業保険申請件数は60万件を下回っており、減少傾向。ワクチン接種の拡大によって、飲食店などの営業時間は延長されていることから、サービス関連の雇用は拡大しつつあるとみられる。非農業部門雇用者数は3月に続いて大幅な伸びとなる見込み。失業率については、求職者数は増加傾向にあることから、さらに低下し、4月は6%を下回る可能性がある。

○その他の主な経済指標の発表予定
・4月26日(月):(米)3月耐久財受注
・4月27日(火):(日)日本銀行金融政策決定会合、(米)4月CB消費者信頼感指数
・4月30日(金):(日)3月失業率、(日)3月鉱工業生産、(中)4月製造業PMI、(欧)4月ユーロ圏消費者物価指数、(欧)3月ユーロ圏失業率
・5月3日(月):(米)4月ISM製造業景況指数
・5月4日(火):(米)3月貿易収支
・5月5日(水):(米)4月ADP雇用統計、(米)4月ISM非製造業景況指数
・5月6日(木):(英)英中央銀行MPC金融政策発表
・5月7日(金):(中)4月貿易収支、(独)3月鉱工業生産

【予想レンジ】
・107円00銭-109円50銭

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