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相続や終末期医療を話し合う「家族会議」 参加者が多いと失敗の元に

相続や介護、葬儀など、家族会議で確認すること11

相続や介護、葬儀など、家族会議で確認すること11

 家族会議では、「誰に、どこまで情報を伝えるか」が重要だ。ひとつひとつ確認していこう。

 まず、家族会議に先立って、財産の内容を整理した一覧を作成する。預貯金や有価証券、不動産などをリスト化していくが、その内容を子供たちにどこまで伝えるかは、慎重な検討が必要だ。相続・終活コンサルタントで行政書士の明石久美氏はこう言う。

「口座番号などの情報を整理して一覧にするのは必須ですが、細かい残高まで記入したほうがいいかはケースバイケースでしょう。金額がはっきり分かったことで、子供たちが遺産をアテにするようになっても困ります。

 ただし、子供たちのうちの誰か一人、たとえば同居する長男が親の財産を管理するといった場合は、内容をオープンにしたほうがいい場合もある。子供たちの間で、“不正な持ち出しがあったのでは”といった疑心暗鬼が生じることを防ぐ必要があります」

 また、“マイナスの財産”である負債については、亡くなった後に発覚すると家族の手間も負担も増えるので、その存在を家族の誰かに明確に伝えておくことが重要だ。

※週刊ポスト2021年7月2日号

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