キャリア

私たち「帰宅部」でしたが何か? 「部活に入って当然」の空気との闘い

部活を通じて形成される人間関係への憧れ

 一方で、帰宅部だったことを後悔している人もいる。人材紹介会社に勤務する30代・男性Dさんは、中学、高校ともに帰宅部だった。

「中学はテニス部に一旦入りましたが、顧問の教師の熱血指導とそれについていく生徒みたいな関係性に馴染めず、すぐやめてしまいました。高校では、正直面倒で何をする気にもなれず、最初から帰宅部。だからといってアルバイトに忙しかったり、本を読んだりしたわけでもなく、家でボーっとしている時間が多かったです。今思うと、本当にもったいなかったなと……」(Dさん)

 社会人になった今、『部活は何入っていた?』という話題で盛り上がっている人たちを見ると、『なるほど、卒業しても共通の話題ができるんだな』と羨ましく感じたというDさん。特に部活を通じて形成される人間関係については思うところがあるようだ。

「帰宅部では先輩・後輩の関係は作れません。部活仲間と買い食いして下校したりする経験もありません。社会人になっても中高時代の部活仲間と定期的に連絡を取り合い、会っているというのもうらやましい。とにかく人間関係が狭かったことを痛感しています」(Dさん)

 部活に所属しないことで得られる自由もあるが、それゆえの苦悩もあるようだ。

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。