家計

「お金持ちほど送料無料に飛びつかない」 ムダな出費をしないコツ

“安いもの”と“買う必要があるもの”はイコールではない(イメージ)

“安いもの”と“買う必要があるもの”はイコールではない(イメージ)

「無料です」「割引します」と言われれば、誰しもほおがゆるむもの。しかし、無料には無料のワケがある。正しく使えばおトクなはずが、油断していると知らずに大損していることもあるから気をつけたい。

 楽天市場やZOZOTOWNなどの大手ショッピングサイトは、会員登録しなくても買い物ができるうえ、会員でなくても頻繁に「送料無料キャンペーン」がある。

 動画サブスクと同じく急速に人気を集めているウーバーイーツも、時間限定の配送手数料無料サービスを行っており、いまがチャンスとばかりに急いで注文する人は多い。

 だがファイナンシャルプランナーで家計の見直し相談センター代表の藤川太さんは「お金持ちほど送料無料に飛びつかない」と話す。もちろん、“お金がある人は、数百円の配送料なんて惜しくない”などという意味ではない。

「お金持ち、すなわちお金を貯められる人は、安いというだけでは買いません。“安いもの”と“買う必要があるもの”はイコールではないからです。たとえ送料が無料でも、商品自体の値段が高ければ意味がない。それ以前に、そのとき必要ないものを買っていては、数百円の送料分がタダになったところで、その買い物自体がムダな出費です」(藤川さん)

 安いかどうかではなく、必要かどうかを考えるべきだと、頭ではわかっているはず。「無料」「○%オフ」「いまだけ」などといわれても舞い上がらない冷静さが必要だ。

 食材やお酒、洋服などは、安いときにまとめ買いしがち。だが、それでトクしたつもりになってはいけない。

「統計的にみると、全体の3割の食材が廃棄されています。裏を返せば、必要なものだけを買って使い切り、廃棄をゼロにすれば、それだけ食費は減らせるということ。一方、割引や送料無料でまとめ買いしても、ロスを増やせば、かえって高くつくのです」(藤川さん)

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