家計

「0円ガラケー」で月3000円引き落とし 身に覚えのない請求のカラクリ

「0円ガラケー」の仕組みはどうなっている?(イメージ。Getty Images)

「0円ガラケー」の仕組みはどうなっている?(イメージ。Getty Images)

 世の中には「無料」をうたったサービスがたくさんある。かつて家電量販店にあふれていた「0円ケータイ」「1円ケータイ」はなくなったが、いまも「半年間無料」などと、やはり“無料お試し期間”をウリにしたスマホが多い。それにはワケがある。

 ファイナンシャルプランナーで家計の見直し相談センター代表の藤川太さんは、「無料期間が半年もあると、9割以上の人が解約するのを忘れて、結局料金を払っている」と話す。

 時には、詐欺まがいのケースもある。都内に住む会社員の白井賢子さん(仮名)は、数年前、大手キャリアでスマホを契約した際、「無料のガラケー」がついてきたという。

「当時の最新型のスマホは、本体代金と契約料金で月々1万円程度。販売員に“いまなら無料で旧式のガラケーをつけられます。新しい電話番号が持てて、何かと便利ですよ”と言われ、無料なら使わなくても損はないと思って契約しました。

 数年後、スマホを解約して格安SIMに乗り換えたら、スマホ代は月々3000円未満になりました。でも、クレジットカードの請求書に、解約したはずの大手キャリアから、毎月3000円以上引かれているのに気づいたんです。

 問い合わせたら、“お客さまが解約したのはスマホだけで、ガラケーの回線が残っています”と言われて……あのガラケーは、スマホを契約している間だけ無料で、解約からしばらく経つと回線料金が発生する仕組みでした。しかも、解約したスマホの“0円の請求書発行手数料”として毎月216円も引かれていました」

 白井さんは、箱から出したことすらないガラケー代と無意味な請求書代を1年近く払い続けていたのだ。

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