家計

ふるさと納税でポイント荒稼ぎの裏ワザ「2000円負担どころか利益が出る!」

返礼品がもらえるだけでなく、自己負担の2000円分も取り戻せるカラクリとは?(イメージ)

返礼品がもらえるだけでなく、自己負担の2000円分も取り戻せるカラクリとは?(イメージ)

 今年のふるさと納税の締め切りまであとわずか。最後の駆け込みで寄付を検討している人も少なくないだろう。ふるさと納税は実質負担額の2000円を除いた寄付額が翌年の住民税や所得税から控除される制度(所得や扶養家族の人数で上限額が変わる)で、自治体からの豪華な返礼品がもらえるうえに税負担が軽くなるとあり、寄付額は年々増加。2020年の寄付額は全国で約6725億円と過去最高を更新した。ただでさえお得な制度だが、さらに“裏ワザ”を駆使することで、「実質自己負担ゼロ」や「実質的には儲かっている」という状態を実現する猛者もいるという。いったいどんな手を使っているのだろうか。

 そうしたことが可能になる理由として、ふるさと納税サイトによる「ポイント還元合戦」がある。年末はかきいれ時のため、ふるさと納税サイトが期間限定で電子マネーや独自のポイントを付与し、「寄付額の数%を還元」といったキャンペーンを行なっている。返礼品とは別に、寄付額から買い物などに使えるポイントが還元されるため、「最近では年末のキャンペーン期間を目掛けて寄付される方が増えています」(ある自治体のふるさと納税担当者)という。

 なかには、「ふるさと納税をしたら“儲け”が出た」というケースもある。今年初めてふるさと納税をしたという30代男性が語る。

「楽天市場のふるさと納税サイトで寄付をしたところ、ポイントがどんどん増えていき、結果的に獲得したポイントが実質負担額の2000円分を上回り、“儲け”が出ました。タダで返礼品がもらえたうえに、数千円分のポイントが付与されるのです。まさか、こんなに得だとは思いませんでした」

 男性によると、楽天カードを作るなどをして計5自治体に約5万円のふるさと納税をしたところポイント還元率が10%になり、約5000円分のポイントが還元される予定だという。実質負担額の2000円をカバーしたうえに3000円のお釣りが返ってくる計算だ。お得・節約ジャーナリストの青葉みお氏が解説する。

「楽天市場では会員登録をして買い物をすると通常は1%の還元となり、100円の買い物で1円分のポイントが付きます。しかし、楽天が提供するサービスを利用したり、キャンペーン期間中に買い物をすることでポイントの還元率がどんどん増えていきます。ふるさと納税の場合、翌年の税金から控除される分まで“買い物した金額”として扱われるため、通常のショッピングより圧倒的に得になる。

 だから、この男性のように“儲け”が出るケースは珍しくありません。このケースでは、楽天市場の会員で+1倍、楽天カード払いで+2倍、楽天モバイルの利用で+1倍になって還元率が4倍にアップし、さらに1ショップごとの買い物に+1倍のポイントが付与される『買いまわり』と呼ばれるキャンペーンを使ったために5店舗(5自治体)で+4倍、そして0や5の付く日の買い物(寄付)で+2倍が付与され、計10%のポイント還元になったわけです」

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