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2024年に制度変更「つみたてNISA」 始めるなら2022年が有利な理由

つみたてNISA 年利5%の場合の20年間の運用益試算

つみたてNISA 年利5%の場合の20年間の運用益試算

 現行のつみたてNISAは、年40万円までを20年間非課税で運用でき、一般NISAは年120万円までを5年間非課税で運用できる。

 これに対し、新NISAの1階部分(≒つみたて)は年20万円まで、2階部分(≒一般)は年102万円までで、いずれも非課税期間は5年間だ。

 1階部分と2階部分をフルに使えば、合計で年122万円になる。仮に、新規で投資する期間が2024~2028年の5年間で、今後、制度の延長もなければ、最大610万円を非課税で運用できることになる。

「新NISAは2024年にスタートし、新規投資ができるのは2028年まで。現行の一般NISAは新NISAに形を変え、2024年以降は、1年ごとに、つみたてNISAか新NISAのどちらかを選べるようになります。ただし、一度選ぶとその後1年間は変更できないほか、投資方針が異なっていて管理が難しいので、一度決めたら頻繁には変えない方がいいでしょう」

一般NISAから新NISAにロールオーバーも可能

 2024年以降に始めるとなると、選択肢は年40万円積み立てられるつみたてNISAか、年112万円投資できる新NISAの二択。だが、新NISAは、原則「1階部分」を使わないと、2階部分を利用することができない。

「新NISAの1階部分の年間の投資上限額は、つみたてNISAの半分の20万円で、非課税期間は4分の1の5年間しかありません。

 新NISAでより多くのお金を非課税で運用するには、まず1階部分で運用してから、2階部分で個別株や投資信託を運用する必要があり、しかも、いずれも5年以内に売買などの判断を迫られるようになるので、初心者にはハードルが高い。コツコツ積立投資するなら、今年の非課税枠があるうちに、現行のつみたてNISAを始めて、継続するのがいいでしょう」

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