マネーポストWEB「マネーポスト」公式サイト

大前研一 「ビジネス新大陸」の歩き方

大前研一氏が考察する「第四の波」 サイバー&AI革命が生んだ雇用はいずれ淘汰される

2022年2月20日 7:00 週刊ポスト

すでに世界では「第四の波」が始まっている(イラスト/井川泰年)
すでに世界では「第四の波」が始まっている(イラスト/井川泰年)

 GAFAMを代表とする巨大IT企業の成長は目覚ましく、こうした先端企業によって社会構造は大きく変化しつつある。「サイバー&AI革命」の行き着く先はどうなるか。経営コンサルタントの大前研一氏が未来を予測する。

 * * *
 今年の私の研究テーマは「第四の波」、すなわち「サイバー&AI革命」が世の中にもたらす変化だ。これはアメリカの未来学者で私の友人でもあったアルビン・トフラー氏が1980年に上梓したベストセラー『第三の波』をヒントにしたものである。

 トフラー氏は1928年にニューヨークで生まれ、1949年にニューヨーク大学を卒業。新聞記者、フォーチュン誌の編集者、AT&Tの経営コンサルタント、コーネル大学の客員教授などを務め、2016年にロサンゼルスの自宅で亡くなった。『第三の波』のほか『未来の衝撃』『未来適応企業』『パワーシフト』などの著書がある。

 トフラー氏は「第一の波」の「農業革命」によって農耕社会、「第二の波」の「産業革命」によって工業化社会になったのに続き、次は「第三の波」の「情報革命」が起きて脱工業化社会になると主張した。インターネットが普及する約20年も前に、情報化社会の到来を予見していたのである。

 ただし、これまでの3つの波には前半と後半がある。前半は雇用を大量に創出するが、後半はその雇用が削られていくのだ。

 たとえば農業革命の場合、前半は人間が手作業で耕作していた。しかし、後半はその多くがトラクターなどの機械に置き換えられ、農民が減少していった。日本の場合、1950年は就業人口の45%が農業に従事していたが、2021年の基幹的農業従事者【*】は就業人口の2%(約130万人)でしかなくなっている。

【*基幹的農業従事者/ふだん仕事として主に自営農業に従事している者】

 続く産業革命では、工業化社会の前半は工業製品・部品を作る工場で膨大な人々が働いていたが、後半はロボットなどで自動化・省力化され、人間はどんどん削減された。

 そして情報革命も、前半はコンピューターの導入によって高度化した経理、総務、購買などの事務処理を担う間接業務のホワイトカラーが大勢必要になった。しかし、やはり後半はそれらの仕事がITに置き換えられていき、いまや徹底的にDX(デジタルトランスフォーメーション)を実行すれば、ホワイトカラーの人数は従前の10分の1で事足りるようになっている。

不動産売却の完全マニュアル
不動産売却の完全マニュアル
【2021年版】不動産一括査定25サイトを徹底比較!
【2021年版】不動産一括査定25サイトを徹底比較!
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定
【無料】すまいValueで大手6社に不動産一括売却査定

注目記事

【実取引データ】ほったらかしFX自動売買 3か月で1000pips超の利益

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。

SNSでマネーポストWEBをフォロー

  • facebook:フォローする
  • twitter:フォローする

【お知らせ】

2021年4月1日以降の価格表示に関して

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。