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「モンスター学生」はますます増長 学生を過剰に“お客様扱い”する大学の窮地

「パソコンのメールは見ない。LINEじゃないと連絡が見られない」という学生も(イメージ)

「パソコンのメールは見ない。LINEじゃないと連絡が見られない」という学生も(イメージ)

LINEでないと連絡が見られない

 メッセージアプリが普及したことで、学生と教員がLINEやSlackなどのアプリでコミュニケーションを取る機会も増えている。だが、教員に対する距離感が掴めず、まるで友人同士のような緊密な接し方をしたり、過剰に「かまってちゃん化」する学生もいるという。私立大学の社会科学系の学部で教える教員・Cさん(30代女性)が語る。

「学生とLINEでやりとりする是非は、教員の間でもよく話題に上ります。これまではメーリングリストを作成してゼミを運営していましたが、『パソコンのメールは見ない。LINEじゃないと連絡が見られない』といった学生の要望が年々増え、LINEを使うようになってしまいました。

 そもそもそれが間違いだったのかもしれませんが、深夜に人生相談をしてきたり、『Wordでレポートが書けないので、スマホのメモ機能で書いたものを添付します』とスクリーンショット画像を送ってきたり、かつてでは考えられない学生が増えてきました。それを注意すると、教員がLINEグループで無視されるような状況で、いっこうに返信がありません。

 学生側は『教員なのだから自分たちの要望に応えるべきだ』『なんですぐに返事くれないんですか?』という態度で、自分たちの要望が当たり前に通るものだと思いこんでいるフシがある。非常識な要望に対して真面目に注意をすると、しらけた反応が返ってくる。『お客様化』しすぎている気がします」(Cさん)

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