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キリンHDと明治大が共同開発「減塩食でも塩味が強くなるスプーン」のメカニズム

“味の感じ方を変える”ことで減塩をサポートする「エレキソルト」

“味の感じ方を変える”ことで減塩をサポートする「エレキソルト」

 新しいテクノロジーによる身体へのサポート。今、さまざまな分野で目覚ましい進化を遂げている──。

 高血圧で悩む人は多いが、数値を下げるために医師から厳命されるのが「減塩」だ。ナビタスクリニック川崎の谷本哲也医師が言う。

「塩分の摂りすぎは血圧の上昇に直結します。塩分中のナトリウムは人体を構成する重要な成分の一つで、体内ではその濃度が一定に保たれるよう調節されています。塩分を摂りすぎると、血液中のナトリウム濃度が高くなりすぎないように体内の水分量が増える。すると身体を巡る血液の量も増えていき、血圧が高くなるという仕組みです」

 日本人は元来、塩分を摂りすぎる傾向がある。

「WHO(世界保健機関)が推奨する1日の摂取量5g未満に対して、日本など多くの先進国では10g前後を摂取していると言われます。減塩により様々な病気のリスクを減らすことができますが、塩分摂取を半分に減らすのは容易なことではありません」(同前)

 そのため高血圧の人に限らず日本人は塩分摂取量を意識すべきだが、濃い味付けに慣れていると、塩分を減らした食事の味に不満を持つことが少なくない。そうした人を救う“奇跡のスプーン”が開発されたという。

「エレキソルト」と名付けられたこの技術を手掛けるのは、大手飲料メーカーのキリンHD。明治大学と共同で減塩食の塩味を濃くする電流波形を開発し、スプーンなどに搭載した。この機能を搭載した箸で減塩食を食べた実験では、被験者が通常の「約1.5倍」強い塩味を感じたという。

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