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社員食堂にも値上げの波 利用者たちは「給料上がらないのに…」と嘆き

安くて栄養バランスもいい食事が摂れるのが社員食堂のメリット(イメージ)

安くて栄養バランスもいい食事が摂れるのが社員食堂のメリット(イメージ)

唐揚げが小さくなってショック!

 メーカーに勤務する20代男性・Bさんは、都内在住。「東京は物価も高く、外に食べに行くと定食が1000円とか1200円とかするので、社食は重宝していた」という。しかし先日、社食のメニューが20~50円値上げされた。そして時を同じくして、おかずの“異変”にも気づいたという。

「つけ合わせのマカロニサラダが消え、フライの量が少し減り、もやしやレタスなどで“カサ増し”されたメニューが増え……。最大のショックは、明らかに唐揚げが小さくなっていたことです。でも、作ってくれている人たちも、かなり工夫というか努力をしてくれていると思うので、文句は言えません」(Bさん)

 値上げ以降は、社食を利用する社員たちの様子に変化が生じているという。

「うちの社食は“持ち込みOK”なのですが、ご飯や副菜は自分で持ってきて、メインのおかずだけ社食を利用する人が増えたように思います。皆、ちょっとでも節約しようと努力しているんだと思います」(Bさん)

利用分は給料天引きで「手取りが減っていく」

 メーカーに勤務する30代女性・Cさんは、入社以来、何度か社食メニューの値上げを経験している。10月からは定食が一律50円の値上げとなったが、「この10年で100円近く値上げされた計算になる」と嘆く。

「給料は大してあがらないのに、出費ばかりが増えていきます……。1日100円の出費増、1か月20日計算として2000円。1年で2万4000円の出費が増えていることになります。社食を利用したぶんは給料天引きなので、働いても働いても手取りが減っていくような感覚です。でも、原材料費や輸送費のコストがかかっていると言われたら、文句も言えません。何か別のところで節制するしかないですね」(Cさん)

 値上げの波は社食にも及んでいる。利用する社員たちは「それでも他より安く食べられてありがたい」と感じながらも、複雑な思いを抱えているようだ。

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