投資

円安局面に強い「インバウンド関連株」 外国人の“爆買い”需要回復で恩恵受ける銘柄は

円安が業績の追い風となる企業は?(写真:イメージマート)

円安が業績の追い風となる企業は?(写真:イメージマート)

 物価高につながる円安は、何もしないでいると家計を圧迫するばかりでデメリットが大きい。ただし、諸外国から見れば日本円での買い物が割安になり、輸出関連企業にとっては海外で稼いだ収益を円に戻せば利益が増えるなどのメリットがある。

 そんな円安が追い風となる企業の株に投資すれば、家計の苦境をカバーできる可能性がある。カブ知恵代表の藤井英敏氏が語る。

「日米金利差の拡大がどんどん顕著になり、当面は円安基調が続く見通しです。物価高につながるため国内の景気が冷え込む懸念はあるが、そうしたなかでも円安が追い風となる銘柄に目を向けておけば、資産を守り、増やすことにつながるはずです」

 そこで、投資のプロ4人に「円安に強い株」を厳選してもらい、表にまとめた。経済アナリストで日本金融経済研究所代表理事の馬渕磨理子氏が語る。

「コロナからの経済再開に向けて、10月11日から入国者数の上限が撤廃されます。そうした政策的な要因と円安が追い風になる『インバウンド』関連の銘柄にまず注目すべきでしょう」

 たとえば、コロナ禍で鳴りを潜めた訪日外国人の「爆買い」の恩恵が享受できる、ディスカウント店やドラッグストアなどの銘柄だ。藤井氏が語る。

「安くて品揃えが豊富で、外国人観光客に人気がある『ドン・キホーテ』を展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスや化粧品のまとめ買いが期待されるマツキヨココカラ&カンパニーは今後、収益拡大が見込めるでしょう」

 8月末には8年ぶりに来日したアメリカの大物歌手レディー・ガガが、渋谷のドン・キホーテで爆買いしたと報じられた。

 コロナ禍で不要品を整理する動きが高まり、リユース市場が盛り上がるなか、中古ブランド品にもインバウンド需要が見込めるという。

「中古ブランド品買い取り・販売国内首位のコメ兵ホールディングスや全国に店舗を展開する大黒屋ホールディングスはコロナ禍でも好調でしたが、さらに売上増が期待できるでしょう」(藤井氏)

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。