家計

円安が改善しても値上げは止まらない 「2月は昨年10月級の値上げラッシュ」の指摘

家計の負担増はまだまだ続く(写真:イメージマート)

家計の負担増はまだまだ続く(写真:イメージマート)

 2022年はまさに「値上げの年」だった。帝国データバンクの食品価格改定動向調査(2022年12月)によると、1年間に値上げされた食品は2万882品目。値上げ率は年平均14%にも達した。

「買い物に行くたび、値段が上がっている気がする。電気やガスもすごく上がっているし、もう限界です」(都内在住の40代女性)

 そんな嘆きの声も出ているが、「2023年は2022年以上の値上げが待っていると考えた方がいいです」と話すのは、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんだ。

「帝国データバンクの調査によると、4月まで食品4425品目の値上げ予定がすでに決まっています。その時点で年平均の値上げ率は17%で、特に2月は2022年10月級の値上げラッシュになる可能性があります」(丸山さん)

 一時150円台まで進んだ円安も、最近はようやく一段落。その分、輸入価格が抑えられ、値下がりしてもよさそうなもの。値上げが続くのはなぜなのか。経済評論家の加谷珪一さんが解説する。

「加工した製品の店頭価格に原材料の値上げが反映されるまでには、半年ほどのタイムラグがあります。2022年春の値上げは、2021年に原油や小麦などの原材料が高騰したことが原因でした。

 ウクライナでの戦争や円安による影響は2022年秋頃から反映されはじめ、10月の値上げラッシュにつながりました。

 円安は一段落しましたが、それが価格に反映されるのは春頃。ただし、もともとは1ドル100円台だったので、少し戻ったからといっても仕入れ値は以前の1.3~1.4倍になっています」

注目TOPIC

当サイトに記載されている内容はあくまでも投資の参考にしていただくためのものであり、実際の投資にあたっては読者ご自身の判断と責任において行って下さいますよう、お願い致します。 当サイトの掲載情報は細心の注意を払っておりますが、記載される全ての情報の正確性を保証するものではありません。万が一、トラブル等の損失が被っても損害等の保証は一切行っておりませんので、予めご了承下さい。