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補聴器、マッサージ、温泉療養、通院タクシー代… 医療費控除「アウトとセーフ」の境界線

確定申告の手順

確定申告の手順

 病院に行く交通費は医療費控除に含められるが、原則として電車やバスなど公共交通機関を利用した場合に限られる。ただし例外はある。

「交通の便などの問題で電車やバスで行けない場合は、タクシー代も認められます。感染症の疑いがあって医師の指示のもとマイカーで病院に向かう場合などは、本来NGのガソリン代や駐車場代が例外的にOKになり得ます。

 不妊治療やED治療はOKだし、マッサージも公的資格を持つ柔道整復師から受けたものは認められる。医師の指示のもと、国から健康増進施設として認定されている温泉で療養した場合、施設利用料金や往復交通費が医療費控除に認められるというのもある」(同前)

 控除の適用を受けるために、医師に書類を記入してもらうものも少なくない。スポーツクラブ利用料は、医師に運動療法処方箋を出してもらうなどの手順を踏めば医療費控除に含められる。

「医療費控除は申告漏れになっている人が多い。5年までは遡って申告できるというのも知っておきたいポイントです」(木下氏)

フリーランスになる選択

 医療費控除の対象が必ずしも“医療費”のイメージと合致しないのと同様に、“災害”が対象となる雑損控除も適用対象思ったより広い。木下氏が続ける。

「雑損控除は大雨による水害などが増えたことで注目されていますが、それ以外にもシロアリ駆除や雪下ろしを依頼した費用、スズメバチなどの危険生物駆除の費用も申告できます」

 屋根の雪下ろしは転落して骨折のリスクがある。費用をケチって自分でやるのではなく、依頼した費用から控除を受けるという選択肢もある。

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