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パチンコホールの広告宣伝ルール刷新で“出玉ランキング”表示も可能に 違法な“晒し屋”を排除する狙いも

YouTuber来店イベントの中には1000人以上が朝の入店順抽選に参加するケースも。抽選券を引くまでにも時間がかかる(イメージ)

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代理店を通じて「晒し屋」に報酬

 今回のガイドラインは、インターネット、チラシなど、あらゆる媒体における広告が対象。さらには、ホールが第三者を使って行うステルスマーケティングについても対象となっている。

 広告宣伝の厳しい規制がある中で、最近では“晒し屋”と呼ばれるステマが増加している。「晒し屋」とはツイッターなどでホールの状況を投稿するアカウントのこと。ホールが「晒し屋」に依頼して、出玉状況などを投稿させることで、広告宣伝を行っているのだ。

「もともとは、一般ユーザーが勝手に出玉状況を投稿していただけのものでした。それが現在では、一部のホールが代理店などを通じて晒し屋に報酬を払って、イベントに関する投稿をしてもらっているという形になっています。晒し屋が勝手に投稿しているという体裁ではあるものの、実際にはホールが違法な広告宣伝を行っているだけとも言えますね。

今回のガイドラインによって、仮に晒し屋を使って広告宣伝をするとしても、ガイドラインに沿った内容でないとアウトとなるということです。また、晒し屋が反社会勢力と関係しているケースがあるとも言われており、そういった部分での問題点もあります。広告宣伝の規制を緩和することで、違法な晒し屋を排除したいという狙いもあるのだと思います」

 ユーザーが年々減少し、ホールの減少も歯止めが効かないパチンコ・パチスロ業界。今回の広告宣伝ルールの刷新は、復活のきっかけとなるのだろうか。

「地域によっては、“新台入替”以外の広告宣伝がほとんとできないところもあった中で、“おすすめ台”や“出玉ランキング”などの広告ができるようなることは、プラスに作用するでしょう。ただ“全面解禁”ではないということも忘れてはならない。逸脱した表現を使用するホールなどが増えてしまうと、また規制強化に向かっていく可能性もあります。業界内での自主規制をしっかりと実現していくことが、何よりも重要だと思います」

 ガイドラインに違反するホールが確認された場合、ホール団体で是正勧告を行うとのこと。さらに、それでも改善されなかった場合のために、行政当局に情報提供を行う仕組みを構築していくという。(了)

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