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1学年1000人規模の「マンモス校」あるある 卒アルは知らない人だらけ、修学旅行はずっと点呼

一学年の人数が多いと、どんな趣味だろうと“同士”が見つかりやすい?(イメージ)

一学年の人数が多いと、どんな趣味だろうと“同士”が見つかりやすい?(イメージ)

社会人になってからマンモス校に感謝する人も

 色々な事件やデメリットばかり紹介したが、上述の3人はいずれもマンモス校を選んだことを後悔しているわけではない。Aさんはいう。

「とにかく生徒が多いので、どんなにマニアックな趣味でも必ず仲間が見つかります。私はギターが趣味でしたが、人づてに『○組にギターがメチャクチャ巧いヤツがいるらしい』みたいな情報が入ってきて、その彼と友達になったり、遠足の日にロックTシャツを着ていたら、話しかけられて仲良くなったり、学校の中で同じ趣味の仲間が見つかったのは嬉しかったです。今ならSNSで一発ですけどね」(Aさん)

 Bさんは、在学時は嫌で嫌で仕方なかったが、今は「あの高校で良かった」と感じている。

「自分は今、営業の仕事をしていますが、同窓生や同級生に出くわすことは多く、学歴が本当に役に立っています。同窓生なら話が弾みますし、まして邪険に扱われることはまずありません。正直、母校の名前でどれだけ仕事を取ったことか。

 学生時代は、人数の多さを鬱陶しいと思っていましたが、やっぱり母校愛はありますし、学校の空気感を共有できる人間がたくさんいるのはラッキーだと思います」(Bさん)

 Cさんはマンモス校での出会いが人生の道標になった。

「運動部も文化系のクラブも、とにかく部活動の選択肢が豊富なのは良かったです。施設は整っていますし、部活の顧問はその道のプロばかり。私はあるマイナー競技を高校から始めましたが、全国大会に進むことができ、それで大学から推薦を貰いました。

 スポーツでトップを目指している同級生の存在も刺激になりましたね。やはり真剣な姿は同級生から尊敬されていましたし、カッコよかったですから。“自分も頑張らなきゃ”と思えたものです」(Cさん)

 4月からマンモス校に通うという人も、ぜひ今しかない学生生活を謳歌してほしい。(了)

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