窓側にしかコンセントがない新幹線の車両はまだまだ多い
スマートフォンをはじめ、ノートパソコンやタブレットなど、様々なモバイルデジタル端末が欠かせない今の時代。長時間過ごすことになる新幹線での移動中には、これらの端末を使って仕事をしたり、動画や電子書籍を楽しんだりする人もいるだろう。その際、重視したいのは「電源コンセント」の確保だが、新幹線での利用マナーについてはさまざまな意見があるようだ。
現在運行されている新幹線では、車両によって座席のコンセント事情が異なる。たとえば東海道新幹線では、N700S系なら普通車もグリーン車も全座席にコンセントが設置されている。一方、N700A系やN700系では、グリーン車には全席にコンセントが設置されているが、普通車でコンセントが設置されているのは窓側の席(A・E列)と車両の最前列と最後列のみ。窓側以外の席はコンセントを利用しにくい現実がある。
通路側の乗客が窓側のコンセントを使ったまま眠ってしまい…
前述のような理由から、全席に電源がない車両の場合「窓側」の席が人気になりがちだが、都内のマスコミ関連企業に勤務するAさん(40代女性)は、「通路側」の客がとった“想定外”の行動を振り返る。
「私は仕事柄パソコンもスマホもよく使うので、電源があるところではなるべくそれを利用したい。充電を減らしたくないためで、新幹線でも基本的に窓側派です。
先日、土曜日の朝早い時間に名古屋に行くため、東京駅発の新幹線に品川駅から乗車した時のことです。窓際の席を予約していたのですが、おそらく東京駅から乗った通路側の席の女性が窓側のコンセントを使ってスマホを充電中でした。もちろん利用すること自体は自由ですが、その女性は私が乗った時点で熟睡していて、スマホの電源ケーブルが私の足元を通っている状態……。踏まないように緊張感が漂うし、かといって勝手に引っこ抜くのも気が引けて、そのまま名古屋近くまで乗る羽目になりました」
Aさんが困惑した、「足元を通る隣客の充電ケーブル」
Aさん自身は、「席をまたいで窓側のコンセントを使用することはない」と話す。
「空席ならいざしらず、他人が座っている席をまたいで電源を使うのはなんとなく嫌ですね。個人的には、窓側の席にしかコンセントがない場合、通路側の人はひと声かけてから使ってほしいなと思います」(Aさん)