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投資
テンバガー投資家Xの大化け銘柄を狙え!

561万円を10億円に増やしたテンバガー投資家X氏が教える「致命的な損失を被るリスクの避け方」 10倍株になる期待が大きくても「手あたり次第は禁物」と指摘

リスクとリターンは背中合わせ(写真:イメージマート)

リスクとリターンは背中合わせ(写真:イメージマート)

 運用資産561万円を5年8か月で10億円に増やした兼業投資家、テンバガー投資家X氏は、大きな成長が見込めるIPO(新規公開株式)銘柄を上場後に購入する「IPOセカンダリー投資」と呼ばれる手法を駆使して10倍株も達成している。そんな同氏がたとえ有望でも手を出さない銘柄のタイプがあるという。成長期待が大きく、結果的にテンバガーにたどり着く銘柄であっても、回避したほうがいい銘柄について同氏が説明する。

 テンバガー投資家X氏が自身の投資法を公開した著書『トイレスマホで「無限10倍株」3年9カ月で5975万円を稼いだ投資術』(KADOKAWA)より一部抜粋・再構成して紹介する。

 * * *
 テンバガーや2倍3倍を狙える銘柄に出会える確率の高いのがIPO銘柄。そうはいっても、新規上場する銘柄は毎年90社程度あるので、全部に投資するわけにはいきません。そもそも、IPO銘柄は株価の変動幅が非常に大きく、10倍も期待できる反面10分の1になる銘柄があってもおかしくないので、手あたり次第買っていくような投資をすれば致命的な損失を被るリスクも高まります。

 たとえば、2019年12月に上場したJTOWER(4485)は、2620円の初値をつけて約1年で株価は5倍に上昇しましたが、その半年後には半値以下に急落しています。その後、5か月足らずでまた倍以上に上昇し、その4か月後には3分の1まで暴落しました。上場後2年半ほど経過するとようやく株価は落ち着いてきましたようにも見えますが、それでも2~3か月で倍近くになったり、半分近く値下がりしたりと、荒っぽい値動きが続いています。

 こうした銘柄は良いタイミングで投資できれば短期間で大きな利益を上げられますが、少し間違えば大きな損失を抱えることになってしまいます。

うまくいけば10倍、失敗すれば10分の1

 テンバガー候補をIPO銘柄の中から探すというのは確かに効率がいいのですが、こうした大損しやすい株に出会ってしまう可能性も高くなる点には注意する必要があります。うまくいけば10倍、失敗すれば10分の1ということもあり得る世界なのです。

 テンバガーを達成する銘柄の中には、多少の上下はあっても順調に右肩上がりを続ける銘柄もあれば、途中で大暴落するなど激しい変動を経てテンバガーにたどり着く銘柄もあります。最終的な結果は同じでも、やはり後者のような銘柄を10倍になるまで保有し続けるのはとても難しいので、基本的には右肩上がりを続けられる銘柄か、十分に割安なタイミングを待って投資する必要があります。

 また、僕の投資は基本的にはランチタイムやトイレ休憩中に注文するスタイルで、ずっとチャートを見ていることもできないので、そもそも下落リスクの大きい銘柄には手を出せません。トイレトレードでも大きな心配なく取引できるぐらい、質の高い優良銘柄を絞り込む必要があります。

次のページ:下落リスクの高い銘柄やタイミングを避ける姿勢が重要

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