パチンコ業界のトレンドはどう変わるか(イメージ)
今年7月、パチンコの新たな出玉機能「ラッキートリガー3.0プラス」(以下、LT3.0プラス)を搭載したパチンコ機が、ホールデビューを果たした。従来のパチンコ機よりも瞬間的な出玉速度が高く、射幸性も高いLT3.0プラス機は、ホールにおいてどんな存在になっているのだろうか──。
「『e牙狼12』の射幸性は前代未聞レベル」
ラッキートリガーとは、従来の出玉規制の中で一時的に出玉性能を高めることができる機能のこと。2024年3月に道入された機種より搭載が可能となり、2024年7月には「LT2.0」としてLT突入条件が緩和。2025年7月からは、さらに突入条件が緩和された「LT3.0プラス」搭載機種が登場した。また、LT3.0プラスでは、パチスロの“チャンスゾーン”のような機能や段階的にRUSH突入率高くなる機能など、従来のパチンコでは難しかったゲーム性も実現できるようになっている。
7月7日にはLT3.0プラス第1弾として、『e東京リベンジャーズ』(サミー)、『eフィーバー炎炎ノ消防隊2 紅丸ver.』『eフィーバー炎炎ノ消防隊2 シンラver.』(SANKYO)など、5タイトル6機種がホールデビュー。パチンコ事情に詳しいジャーナリストの藤井夏樹氏はこう話す。
「LT3.0プラス機は幅広いゲーム性を可能とするので、遊びやすい機種もあれば射幸性が高い機種もありますが、注目度が高いのはやはり射幸性が高い機種です。メーカー側も、高射幸なLT3.0プラス機を重視する傾向があります。
射幸性の高いLT3.0プラス機の中には、出玉性能が極端なものもあります。たとえば『e牙狼12黄金騎士極限』(サンセイR&D)という機種は、約1/437の図柄揃いを引いた後、1/2の抽選を2回パスしたらLTに突入し、LT中は約25%で7500玉を獲得してLT継続、約51%で1500玉を獲得してLT継続、約24%で1500玉を獲得してLT終了、というスペック。LT中大当たりのおよそ1/3で7500玉を獲得できるというのは、異例とも言えるくらいの出玉性能ですが、LT突入へのハードルがかなり低くなっているのも大きな特徴です。LTに入れるのは難しいけど、一旦入ったら大きな出玉が期待できるということですね。
この『e牙狼12』の射幸性は前代未聞レベルですが、近いレベルで射幸性が高いLT3.0プラス機も多く、ユーザーからもそれなりの支持を得ています」