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【市場拡大】Z世代男性にも浸透する「ぬい活」の楽しみ方 推し活としてだけでなくファッション性も重視、コミュニケーションツールとしても重宝

ゲームセンターのクレーンゲームでぬいぐるみを取ることに熱中する人もいる

ゲームセンターのクレーンゲームでぬいぐるみを取ることに熱中する人もいる

「2025 新語・流行語大賞」のノミネート30語のひとつに選ばれた、ぬいぐるみを推し活やファッションの一環として楽しむ「ぬい活」。日本玩具協会によると、2024年度の日本国内のおもちゃ市場規模は1兆992億円と過去最高を更新しているが、その中でもぬいぐるみの伸び率は前年度比115.3%と、顕著な数字となっている。

 若者マーケティング機関『SHIBUYA109 lab.』が2025年2月に公表した、15~24歳の女性507名を対象にした調査では、8割以上が「ぬい活」の経験があることがわかった。そうした傾向は若い女性だけにとどまらない。Z世代では男性による「ぬい活」も目立ち始めているという。市場規模が拡大するなか、若い男性たちはどのように「ぬい活」を楽しんでいるのか。実際にやっている人たちのリアルな声を集めた。

「推し活」×「ファッション」で楽しむ

 前出『SHIBUYA109 lab.』の調査では、“ぬい活”として「バッグにつける」(59.4%)、次いで「日常的に持ち歩いたり、お出かけしたりする」(39.4%)、「モノや景色と一緒に写真撮影する」(37.9%)がトップ3。

 同調査の分析によれば、「ぬい活」には大きく2パターンの楽しみ方があり、1つ目は自分の推しの公式ぬいやキャラクターぬいなど、「推し活の一環として楽しむぬい活」。2つ目はバッグにぬいをつけたり、その日のファッションに合わせて連れて行くぬいを選ぶなど、「ファッションの一部としてぬいを取り入れ楽しむぬい活」だ。

 Z世代ぬい活男性の一人、カフェ店員・Aさん(23歳)は、「ぬいぐるみは好きだけど、いつでもどこでも一緒にいたいわけではない」と独自の価値観を語る。話を聞くと、前述2パターンのハイブリット型で楽しんでいるようだ。

「バッグにつけることはあるけど、常につけているわけではないです。最近買ったのはラブブ。最初はかわいいと思ってなかったんだけど、『エナジー』っていうシリーズが出て、グラデーションがかわいいなと思って、好きなアイドルのメンカラ(メンバーカラー)を買いました。ライブのような“推し活”のときにメンカラで参戦したいと思ってます」

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