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中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

「リッター190円台?」ガソリン価格高騰で“どこに行くにも車が足代わり”の地方都市で悲鳴続々 「毎日50km自動車通勤」「遠出の時は燃費のいい車に」…運転代行業者も「値上げさせてください」

ガソリン価格高騰が地方都市で生活する人たちの家計を直撃(写真:イメージマート)

ガソリン価格高騰が地方都市で生活する人たちの家計を直撃(写真:イメージマート)

 イラン情勢の緊迫化に伴い、原油価格が急騰。それに合わせて国内のガソリン価格も上がっている。佐賀県唐津市在住のネットニュース編集者・中川淳一郎氏は「2月まではリッター160円台だったけど、最近は190円台になっている」と報告する。ガソリン価格高騰が生活を直撃する地方都市の現状について、中川氏がレポートする。

 * * *
 私の周囲を見た限りの印象ですが、佐賀県の人ってとにかく歩かず、車は成人なら一人一台持っているような状況です。県が車への過度な依存に警鐘を鳴らすべく「歩こう。佐賀県。」というキャンペーンを実施するほど。山口祥義知事は、同キャンペーンに関連した俳優・南果歩さんとの対談で、「徒歩で5分の距離にあるコンビニへすら車で行く」と指摘していました。

 と、車が足代わりになっている現状はありますが、通勤や我が子の送り迎えなどで車には日常的に乗ります。何しろ、駅まで徒歩30分~1時間なんてこともザラなので。また、土地が広大かつ公共交通機関がどんどん廃止されていったため、娯楽に行くにも車は必須。

 先日、私の会社員時代の上司が唐津にやって来ました。その際、JR唐津駅から21.2km離れた波戸岬という場所のサザエ小屋へ行こうとしたんです。私は運転ができないため、友人の女性に車を出してもらうようお願いをしました。お陰で楽しい小旅行となったのですが、ガソリンスタンドの前を通り過ぎる度にリッター193~196円という恐ろしい数字が出ている。

 彼女には現在、8歳・6歳・4歳の息子さんがいるのですが、何かと送り迎えは多いし、日々の買い物にも車は必要。車はガソリン車のワンボックスカーです。見るからに燃費はあまり良さそうではないので、これは「車に乗せてもらったお礼に、ガソリンを満タンにしなくてはいかんな」と最初から考えていました。

 サザエ小屋へ行き、国の天然記念物である「七ツ釜」へ行き、街に戻ってきたところでガソリンを入れたのですが、リッター193円で、20.5リットル入れて3956円。約1ヶ月前の162円だったら3321円だったのに……。

 この時はセルフ給油だったのですが、車に乗らない私はともかく、彼女はどうすれば満タンになるのかが分からない。「満タンってやったことないんですよ~」とまごまごしていたところで店員がやってきて、そのままハンドルを上げ、満タンになったら自動で止まる旨を教えてくれました。

 かくして3956円を私が払ったのですが、彼女はいつも「2000円分」や「3000円分」といった形でガソリンを入れるようにしているのだと言います。ATMのように、特に手数料がかかるわけでもないため、金額を決めて一度に支払うお金を抑えるようにしているのです。

 また、別の友人は、普段4WDの古い軽ワンボックスに乗っているのですが、先日、97km離れた長崎県諫早市へ行った時は、両親が普段使っている新しい軽自動車に乗ってやってきました。「いつもの車はどうしたんですか?」と聞いたら「全然燃費が違うんです」とのこと。知人の中には、50km離れた場所まで毎日自動車通勤をしている人もいるわけで、彼ら/彼女らの家計への影響は計り知れません。

次のページ:運転代行業者も「2500円にさせてください!」
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