時代に応じて変化するコンサル業界(写真:イメージマート)
難関大生の新卒就職先や大手企業からの転職先として、「コンサル業界」の人気が過熱しているという。馴染みが薄く、仕事の想像がしにくい業界だが、なぜ人が集まるのか。業界の実態に迫る。
「戦略系」「シンクタンク系」「総合系」
コンサルティングの仕事を請け負う事業体は「ファーム」と呼ばれ、そこには一般企業とは異なる「プロフェッショナル集団」的なニュアンスが込められているという。
ファームが誕生したのは20世紀初頭のアメリカ。企業のパートナーとして全社的な経営戦略を担う、いまで言う「戦略系ファーム」で、その代表格が1926年に設立された「マッキンゼー」だ。日本にオフィスが開設されたのは1971年。初代支社長が大前研一氏である。同時期に設立されたボストン・コンサルティンググループとベインの「戦略トップ3」や、それに続くA.T.カーニーなども日本に進出し、外資系戦略ファームが一大勢力を形成した。
一方、日本国内でも、1960年代半ばに大手金融機関が調査や情報分析を元にクライアント向けのコンサル業務を担う「シンクタンク系」と呼ばれるファームを誕生させた。さらに1980年代になって台頭してきたのが、経営戦略というビジネスの上流から、オペレーションの効率化などの下流までを幅広く手がける「総合系ファーム」である。
大手コンサル会社で勤務経験があるコンサルタントの皆川良太氏が解説する。
「総合系ファームと言えば、デロイトトーマツ、PwC、EY、KPMGの『BIG4』と、世界最大級のファームであるアクセンチュア。近年は日系企業のベイカレントが売上と人数を拡大させています」
