コンサル業界が人気を集める理由は年収以外にも(写真:イメージマート)
難関大生の新卒就職先や大手企業からの転職先として、「コンサル業界」の人気が過熱しているという。馴染みが薄く、仕事の想像がしにくい業界だが、なぜ人が集まるのか。背景には、高年収の魅力だけでなく、学生たちの将来への不安もあるようだ。
コンサル業界に特化した転職エージェント、ムービン・ストラテジック・キャリアのシニア・パートナー久留須親氏はこう語る。
「終身雇用や年功序列が崩れてきて、大企業に入ったとしても、本当に将来まで生き残れるのかという不安を持つ人が増えています。人生100年時代と言われるなかで、若いうちからスキルを身につけて、キャリアをしっかり考えたいという人が多くなっているのだと思います」
どの業界でも応用できる課題解決力
久留須氏はコンサル会社で身につく力について、こう説明する。
「一番は問題解決力、課題解決力です。企業の課題解決には、経営戦略のように会社の方向性を決めるものもあれば、営業やマーケティング、サプライチェーンのような業務上の課題もあります。さらに、それをどうシステムで作り上げるかというITの課題もあります。そうした課題を論理的に解いていくスキルが身につく仕事です」
コンサル業界では「ロジックツリー」や「MECE(ミーシー)」といった言葉がよく使われる。ロジックツリーとは複雑な課題をツリー状に分解し、論理的に整理するフレームワークで、MECEは「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の頭文字をとった言葉。ビジネスシーンでは「漏れなく、ダブりなく」という意味で、こちらも論理的思考の基本原則として課題を整理・分析する際に活用される。
