「転売ヤー」が大阪のタワマン市場にどんな影響を与えているのか(写真:イメージマート)(写真:イメージマート)
マンション価格の高騰が叫ばれている。その一方で、東京では都心部の物件価格が頭打ちとなっているともいわれるが、大阪に目を向けるとまた違った景色がありそうだ。大阪の新築・中古タワーマンション専門の売買仲介『TOWERZ』取締役COOの芝崎健一氏は、大阪のタワマン市場で異変が起きていると指摘する。
「東京では都心のマンションを買う方の大体15~20%が転売目的とされます。転売目的で買って3~4割上乗せした価格で売るわけです。大阪も多いです。地区によっては40%近くが転売目的の買い手だったりする。新築マンションを抽選で買いに行く転売目的の方がすごく増えています」(芝崎氏、以下同)
その実態を示すのが、芝崎氏がまとめた「売り出し率TOP10」(タワーマンション研究所TOWERZ Lab.調べ)だ。大阪市内のタワーマンションで総戸数に対する6月中旬の売り出し物件の数から算出した、いわば転売圧力の指標である。
竣工と同時に転売物件が溢れ出す
1位は2025年8月竣工の『ザ・パークハウス大阪梅田タワー』(北区・総戸数173戸)で58戸が販売中、売り出し率は33.5%にのぼる。2位の『ジオタワー堺筋本町』(中央区・総戸数159戸)は34戸が販売中で21.3%。3位の『グラングリーン大阪ザ・ノースレジデンス』(北区・総戸数484戸)は竣工から6か月、今年3月に引き渡しが終了したばかりにもかかわらず81戸が販売中で、売り出し率は16.7%となっている。
「売り出し率TOP10のうち5物件が2025年に竣工したタワーマンションです。新築が建ったと思ったらもういきなり20~30%が転売物件として出てくる。昔は完成後、数年経ってから売り出し物件が出ていたが、最近は建った瞬間にもう転売物件が出てくる。これが多くなりすぎて、値崩れを起こしているというのが現状です」
大阪タワマン「売り出し率」上位10物件
転売目的の購入者が増えすぎた結果、市場の需給バランスが崩れ始めている。「ライバルが多いことで、ライバルよりも早く売りたいというバイアスがかかってくると、値段を下げていく」と芝崎氏は説明する。

