なぜ大阪市場に資金が流入しているのか(写真:イメージマート)
不動産経済研究所によれば、昨年の東京23区の新築マンション平均価格は1億3000万円台に突入し、都心6区(千代田、中央、港、新宿、文京、渋谷)の新築は平均1億9503万円に達した。こうした東京の価格高騰を背景に、大阪市場に資金が流入していると指摘するのが、大阪の新築・中古タワーマンション専門の売買仲介『TOWERZ』取締役COOの芝崎健一氏だ。
「大阪の物件を買っている人のなかには、東京の方々もかなり入ってきています。東京だと平均すれば都心では4億~5億円のタワマン物件が普通ですが、大阪は1億~2億円でまだ買えるんですよ。大阪でも儲かる額は東京と同じかそれ以上で、建ったばかりの物件でも1.5倍になるのは当たり前ですし、今年3月に引き渡しが終了した『グラングリーン大阪ザ・ノースレジデンス』などは分譲時の2倍になっています」(芝崎氏、以下同)
芝崎氏は大阪のタワマン市場は「東京の1年遅れ」という見方を持っている。東京で先行した価格上昇のサイクルが、時間差で大阪に訪れるという構図だ。タワーマンション研究所TOWERZ Lab.調べのデータによれば、大阪市内のタワマン売買成約件数は2010年から2025年まで15年間右肩上がりで推移し、坪単価も同様の上昇を見せている。
「私がまとめたこのデータでは、成約数は下がることなくずっと上がっており、物件の坪単価もずっと上がり続けています」
「東京の先例」が示すリスク
一方で、東京の先例が示すリスクも無視できない。
【プロフィール】
芝崎健一(しばさき・けんいち)/大阪の新築・中古タワーマンション専門の売買仲介『TOWERZ』取締役COO。宅地建物取引士、不動産コンサルティングマスター、2級FP技能士、住宅ローンアドバイザーなどの資格を持つタワーマンションのスペシャリスト。YouTubeチャンネル「芝塾【タワマン不動産】」を運営し、大阪のタワーマンション市場や再開発情報を発信している。
Xアカウント:@shibasan_towerz
