子どもの「好き」と思う商品やサービスから話を広げていこう(イメージ)
投資への関心が高まる昨今、家庭で子どもへの投資教育はどのようにするべきか。大手証券会社を経て独立後、金融教育事業を展開する“にぐ先生”こと、ファイナンシャルプランナーの谷口達也氏の著書『10歳の子どもには毎週1000円渡しなさい』(飛鳥新書)を一部抜粋・再構成して、親子でどのように投資に向き合うべきかの考え方を紹介する。【全3回の第3回】
好きなものから世の中や企業に関心を持ってくる
あくまで私の経験に基づく話ですが、大人は投資を始めるとなると、実直なタイプでもなぜか「儲けるぞ!」と気合いを入れて、お金を増やそうとします。ところが、子どもは投資をするときに、儲ける気がない場合がほとんど。大金を手に入れて、何かしようとは思わないからでしょう。
最近の大人の投資初心者には、SNSの「この株は上がる」といった情報に影響され、かえって損をしたり、ギャンブルのようにのめり込んだりするケースも見られます。確かにギャンブル的な側面はあるにせよ、投資=儲ける道具と思っている大人がいることは事実です。
一方子どもには、そのようなギャンブル要素はないので、大人よりも純粋に「投資」を楽しめます。「どの株式を買えば、儲かりますか?」なんて質問は、周囲の大人が気にしていない限り、子どもからはほとんど出ません。
もちろん、自分の買った株式や投資信託などの価値が上がったら、子どもは素直に喜びます。でも、シンプルに上がったことがうれしいだけで、「いくら儲かった」とか「下がる前に売ろう」とか、そんなことをいう子どもはいません(笑)。好きなゲーム機器のメーカーやキャラクターのメーカーなど、自分が買った株式が高値になったら「先生、見て!」と自慢する子どもはたくさん います。小学生の子どもでも、そうやってだんだんと投資への興味が増して、世の中の動きや企業のことなどを知っていくのです。
