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《ひとりで生きる老後のための家計見直し術》安心資金は800万円 生活費とは別に医療費など“もしものお金”の準備も重要、「申請すればもらえるお金」も忘れずに

65歳以上の単身無職世帯の平均生活費内訳

65歳以上の単身無職世帯の平均生活費内訳

 夫婦はいつか必ずひとりになる。その事実から目を背けていると、いざ配偶者に先立たれた時、数多の難題に対処できない。いつ“その時”が来ても慌てないよう「正しい備え」を解説する。ひとりで生きる老後に必要なお金はいくらか──。

生活費とは別に「もしものお金」を準備

 ひとりの老後を想定するうえで、見誤りやすいのが生活費だ。「ひとりだから、夫婦時代の半分で済む」と考えていると苦労する。老後生活や独居世帯の生活実態に詳しい介護アドバイザーの横井孝治氏が語る。

「食費は安くなりますが、ひとり分だと食材が割高になるので半分にはなりません。水道光熱費や通信費は基本料金分もあるので、大きくは変わらないし、同じ家に住み続けるのなら固定資産税や家のメンテナンス費用、賃貸なら家賃も同額かかる。これら固定費はそれほど減らないのです」

 実際に総務省の家計調査(令和7年)によれば、65歳以上の夫婦世帯の平均生活費は月約26万4000円、単身世帯は月約14万9000円となっている(上の円グラフ参照)。

「ふたり暮らしの時の6~7割程度というのが現実的。夫婦時代の支出を洗い出し、その時の“7掛け”で月々の生活費を試算してみましょう」(横井氏。以下「 」内同じ)

次のページ:【表】ひとり老後に必要な「もしものお金」

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