物価高も影響か(写真:イメージマート)
食事を抜いたり、菓子などで簡単に済ませたりするZ世代の若者たちが、昨今SNSで「ご飯キャンセル界隈」や「食事キャンセル界隈」などと呼ばれ、物議を醸している。SNSで見かけるこうした言葉を誇張のように感じる年配世代もいるかもしれない。だが、実際に大学生に食生活について話を聞くと、昼食をとらない、パンだけで済ませるという声は多く聞こえてくる。なぜ彼ら/彼女らは「ご飯」をキャンセルするのか。その実態を探った。
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「好きで“キャンセル”しているわけじゃない」
関東圏の私立大学に通う女性・Aさん(20歳)は、昼食に大学生協で買った「130円のパンをよく食べている」という。飲み物は、学食で無料提供されている、“ほうじ茶”が基本だ。
「うちの学食は500円くらいかかり、正直、高いと思います。基本は生協の130円のパンを買って、それだけ食べています。飲み物は学食に設置してあるホットのほうじ茶。ペットボトルを毎日買っていたらお金もかかるし、『喉が渇いたら学食に行って無料のお茶を飲めばいいや』という感じで活用しています」(Aさん)
そんなAさんは、「ご飯キャンセル界隈」という言葉で若者の食生活を揶揄してほしくない、と強調する。
「別に好きで“キャンセル”しているわけじゃないと思います。若者が食事を軽んじているというわけではなくて、ただ物価が高くて、苦しいというのが現実。やっぱり服を買ったり、ネイルをしたり、やりたいことにお金を使いたい。そういった今しかできない楽しみを実現しようとすると、『食事を我慢しよう』という選択肢になるんです」(同前)
