激化するAI覇権争い、勝ち残るのはどこか(Getty Images)
「AIに乗り遅れたら、次の時代の主導権を失う」──。そのような危機感が世界の巨大企業を空前絶後の投資競争へと駆り立てている。
ChatGPTの登場からわずか数年。グーグル、マイクロソフト、アマゾン・ドットコム、メタといった米国のビッグテック企業は、AIを動かすデータセンターや半導体、サーバーなどに年間数百億~1000億ドル規模の巨額資金を次々と投入しているが、なぜ各社はこれほどまでにAIに注力するのか。その背景と狙い、AI時代に恩恵を受ける企業や産業に迫る。
世界の高配当株・増配株、半導体株・AI株に長期投資して資産2.7億円を築いた個人投資家のおけいどん(桶井道)氏、半導体商社・トナリズムを経営する新川裕也氏の共著『3倍・5倍・10倍の神株が続出! 半導体株&AI株 投資大全』(すばる舎)より、一部抜粋・再構成して紹介する。
目次
目を見張る「AI開発競争」
2023年にChatGPTが世界的ブームを巻き起こすと、GAFAMを代表とする米国のビッグテック各社は、次世代AI技術の主導権を握るべく巨額投資競争に突入しました。
マイクロソフトはChatGPTの開発元であるOpenAIに対し、推定100億ドル規模の追加出資を発表し、自社検索エンジンのBingへ生成AI機能を素早く組み込みました。これに対抗してグーグルも対話型AI「Bard」(現在の「Gemini」)を公開しました。AI分野の覇権を巡って、大手各社が競って開発に乗り出したのです。
新川も、この「AI開発競争」ともいえる動きには目を見張りました。まさにテック業界全体が、総力を挙げて次世代のAI基盤づくりに動いている印象です。
こうしたビッグテックのAIへの投資額は、年々桁違いに膨らんでおり、もはや「次元が違う」状況にあります。
