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「指輪とかないの?と言われて…」 高齢者を標的にする「押し買い」トラブル続発、買い取り業者を家に招く際の注意点は

買い取り額が相場よりもかなり低かった…(イメージ)

買い取り額が相場よりもかなり低かった…(イメージ)

 しつこいので、あまり使っていない金のネックレスを売ることにしたAさん。しかし後になって、その買い取り額が相場よりもかなり低かったことを知り、悲しい気持ちになったという。

「相手の話に乗って、自分にとって得になるかどうかを考えていたらいけませんね。向こうだってお金稼ぎなんだから、絶対損はしたくないはず。それ以来、買い取りが怖くなったので、営業電話がかかってきてもきっぱりと断っています」(Aさん)

高齢女性がターゲットにされやすい理由

 なぜ、このような悪徳な買い取りが行われるのか。リサイクル関係会社の元社員・ヤマダ(仮名)さんは、業界の内情を明かす。

「まず、明らかに高齢女性がターゲットにされやすい。ブランドもの、アクセサリー、金銀プラチナなどを所有していることが多いからです。もちろん男性でもカメラ、腕時計、ウイスキーなどは狙い目ですが、女性の方が粘れば売ってくれることが多いようです。不用品処分を“エサ”に、うまくすれば高値のものを掘り出すために、『現物を見てみないとわかない』などと言い、家に上がるきっかけを作ります」(ヤマダさん、以下同)

 ヤマダさんは、営業電話をかけることもあったが、その時、高齢者たちから「実はこういう目に遭った」と愚痴をこぼされることも多かったそうだ。

「古着と貴金属を買い取って、古着だけ近所の公園に捨てて帰る。さらにひどいケースだと、飛び込みで訪問してきた業者に着物を売りつつ、担当者の身の上話に同情してお金を貸してしまい、返ってこなかった、という話もありました」

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