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「指輪とかないの?と言われて…」 高齢者を標的にする「押し買い」トラブル続発、買い取り業者を家に招く際の注意点は

自宅に業者を招くときの注意点

 もちろんすべての買い取り業者が悪質なわけではない。もし、自宅に業者を招いて不用品を買い取ってもらう場合、どのような点に注意すべきなのか。鉄則は「一人で対応しない」「売りたいものを明確にしておく」ことだとヤマダさんはいう。

「売りたいものはこれとこれ、というようにあらかじめ決めておくことがポイントです。それらをまとめて、玄関前に出しておきましょう。『こういうものがあるんだけど……』と後から出すのはやめた方がいいです。業者に『言えば出してくる人』と思われかねません。一人だと押し負けてしまうこともあるので、パートナーや子供、友人などに同席してもらってください。近所で付き合いがある人でもいいと思います」

 業者が自宅に来る時の「自分の身なり」も気を付けたい。ヤマダさんによると、腕時計、指輪、アクセサリーは身に着けず、それらを見えるところに置かないことも重要だという。それでも業者に粘られたら、「この間、売っちゃったから、もうない」などと一芝居打ち、「ここにはない」ことをアピールするのが大切だそう。

 もし、前出・Aさんのように、業者に「貴金属がないなら買い取れない」と言われた場合には、「それならけっこうです」ときっぱり断ることもポイントだ。

 せっかく不用品を整理したいと思っていたのに、そうでないものまで売って、後から嫌な思いをするのは避けたい。事前に買い取ってもらうもの/残しておきたいものを明確にしておき、毅然とした態度で業者に向き合うようにしたい。(了)

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