中川淳一郎のビールと仕事がある幸せ

引っ越しや長期旅行を経験してわかる「本当に必要なモノは少ない」という事実

タイ・バンコクで仕事をしながら「これまで余計なものばかりだった」と感じるようになった中川淳一郎氏

タイ・バンコクで仕事をしながら「これまで余計なものばかりだった」と感じるようになった中川淳一郎氏

 モノを持たない生活に憧れていても、どうしてもモノが溜まってしまう……。そうした人に向けて「住む場所を変えてみればいい」とアドバイスするのは、ネットニュース編集者の中川淳一郎氏だ。2020年に東京から佐賀・唐津に拠点を移し、今年2月からはタイ・バンコクで仕事をしている中川氏は、「同じところに住み続けると、必要のないモノまで溜まってしまう。引っ越しや長期旅行を何度か経験すれば、本当に必要なモノは、実に少ないことがわかる」という。中川氏がリポートする。

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 バンコクに来てから約3週間後に〈やっぱり慣れたおつまみが最高! 久々の海外滞在で実感した『日本から持ってきて良かったモノ』9選〉という記事を書きましたが、結局自分の人生、コレだけで十分だとよーく分かりました。あれから約3週間が経過しましたが、何も困らないのです。

 今回、妻と2人で持ってきた荷物は、リュック、ボストンバッグ、小さめのスーツケース、普段使いの女性用バッグです。いつ日本に帰るか分からないため、妻が大量のコンタクトレンズを持ってきたり、普段使っているシャンプーや化粧品一式が入っているほか、洗濯物も1週間分持ってきたため、通常の海外旅行より荷物は1.5倍増しといったところです。

 モノを持たない生活のことを、「ミニマルライフ」と言ったり「ミニマムライフ」と言ったりします。「生き方」系の書籍を手掛ける編集者によると、「『ミニマムライフ』はとにかく少量を追求する生活で、『ミニマルライフ』は少量にすることを意図しつつも質も追求した結果としての生活です」と両者には違いがあるとのこと。

 その定義に則れば、ミニマニストだと「無駄なものがない生活をする求道者」的ストイックさを感じますが、ミニマリストは「気づいたら無駄がなくなっていた、てへっ」みたいな感じかな、と私は解釈しました。

 私が現在、使っているものは前出「……9選」記事で紹介したものだけです。PC、ニンテンドー3DS、変圧器、イヤホン、好きなつまみの買い置き、iPad、電動歯ブラシ、ナイフ・爪切り・栓抜き、薄手のタオル――これだけ。日本に戻ったら自炊はするので、最低限の調理器具と食器だけは、自宅に残しています。そして、必要最低限の家電類が壊れたら買い替えるのみ。

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