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「聞き役に徹してはいけない」「職場の飲み会は必要ない」…現役キャバクラ店長のマネジメント術

カリスマキャバクラ店長の黒服ムラカミ氏

カリスマキャバクラ店長の黒服ムラカミ氏

 対人コミュニケーションは、仕事の中でも大きな要素を占めている。職場の人間関係を良くしたり、部下のモチベーションを挙げたりすることに、頭を悩ませている人も多いのではないか。これまで担当したキャバクラ嬢は1万人、数々のキャバクラを助っ人として立て直してきたキャバクラ店長の黒服ムラカミ氏は、新刊『黒服の手帳 カリスマキャバクラ店長が教える「部下を動かす」技術』の中で、自身が実践するマネジメント術を解説している。ビジネスで対人コミュニケーションをうまくやっていくポイントは、どのような点を心がければよいのだろうか。

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 職場の仲間との雑談は、関係性をつくる上で大切です。私もたまに「最近、彼氏とどう?」などと話を振ります。「絶好調」と返事が来ることもあれば、愚痴が始まることもあります(この会話も一般企業ではセクハラにあたるのかもしれませんが……)。キャバ嬢から話しかけてくることも頻繁にあります。

 店でこういったプライベートな話をする際に心がけていることがあります。それは、最後は必ず仕事の話で終わることです。職場は遊びに来るところではなく仕事をする場所だという意識を持ってもらいたいからです。

 例えば「ねえムラカミさん聞いてよ、彼氏とケンカしちゃってさ」と話しかけられたとします。ここで具体的な話にまで踏み込んでしまうと、延々と愚痴を聞かされてしまうでしょう。

 私は「そうなんだ、大変だったね」といったん受け止めはするのですが、「でもいいこともあったよね。この間、○○さんがシャンパン開けてくれたじゃん。楽しかったよね。また頑張ろう!」という具合に、仕事に対して前向きになれるような話題に変えます。

 特にキャバ嬢から話しかけてくる場合は、ネガティブな話題が多いように思います。話す側の本心としてはただ話を聞いてほしいというケースもありますが、結局「嫌なことがあってモチベーションが上がらない」という言い訳をしたいことがほとんどです。中には「モチベーションが上がらないから、来月頑張るわ」などと言い出すキャバ嬢もいます。これを言わせないために、先手を打つ意味でも仕事の話に持っていくわけです。

 それでも気持ちが切り替わらない場合は、その日の目標と対価を設定します。よく使うのは、「お客さんと連絡先を5件交換できたら、早上がりしていいよ」と言って勤務時間を短縮する方法です。

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