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映画『スーパーマリオ』が世界的ヒット 30年前の実写版とは大きく異なる強いこだわり

マリオを題材にした映画は今作が3作目となる(C)2023 Nintendo and Universal Studios

マリオを題材にした映画は今作が3作目となる(C)2023 Nintendo and Universal Studios

 現在公開中の映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』はアメリカなどで4月5日から先行公開され、日本では4月28日に封切られた。初日から多くの観客が全国の映画館に押し寄せ、公開17日間で国内興行収入は80億円を突破。世界興行収入も約1600億円にのぼるなど、空前の大ヒットとなっている。

 今回の映画は、マリオのゲームを生んだ任天堂と、『ミニオンズ』などを手掛けた米国のアニメーション制作会社・イルミネーションが共同で製作した。

「製作期間は約6年で、映像の製作はイルミネーションがメインで担当しました。マリオの生みの親である宮本茂さん(現・任天堂代表取締役フェロー)も加わり、アイディアを出したり、細かいディテールをチェックするなど細部にまでこだわって完成させたそうです」(映画関係者)

 強いこだわりを持って製作にあたったのには理由がある。実はマリオを題材にした映画は今作が3作目。1作目は1986年に公開された日本のアニメーション映画『スーパーマリオブラザーズ ピーチ姫救出大作戦!』。2作目は1993年にハリウッドで製作された実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』だ。

「この実写版は50億円の製作費を投じて製作されたSFコメディー映画でしたが大コケ。任天堂が製作に関与していなかったこともあり、ゲームとはかけ離れた内容でした。皮肉にも、今作のヒットで30年前の実写版にもスポットライトが当たってしまいました。興味本位で鑑賞した人からは、“マリオのイメージが崩れるから見てはいけない”との声も聞こえてきます」(前出・映画関係者)

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