キャリア

「仲間をカネで売れって言うのか?」 大手企業OBが「顧問」の仕事を探してマッチングサイトに登録したら人脈紹介オファーばかりの憤り

登録した顧問マッチングサイトが、想像していたものとは違った(イメージ)

登録した顧問マッチングサイトが、想像していたものとは違った(イメージ)

 大手企業で知識や人脈を身につけた人が、定年後などに中小企業やベンチャー企業で「顧問」としてその知見を活かす――理想的なセカンドライフに思えるが、たとえ大手企業でキャリアを積んだ人でも、そう簡単に事は進まないようだ。最近では顧問の候補者と企業を結びつけるインターネット上のサービスも増えているが、マッチング成立へのハードルは高いと専門家は指摘する。

 大手企業で30年以上勤め、商品開発と営業のキャリアを積み重ねてきた男性・Aさんは、60歳になった3年前に思い切って退職。フリーランスとなる道を選んだ。長いサラリーマン生活でそれなりの業績を残し、蓄積した知見にも自信があった。シニアと言われる年齢になってからでも、身につけたノウハウを活かして第2の人生を歩むつもりでいた。

「現場でイチから走り回るには体力的にも無理かなという思いがあったのですが、同僚から“企業の顧問としてならたくさん求人があるみたいだぞ“と聞き、その方向を模索することにしました」(Aさん)

 ネットで検索すると、確かに「顧問マッチング」を謳うサイトが多数存在し、業界の活況を感じた。Aさんは、大手人材派遣会社が運営するものから、新興のサイトまで10サイトほどを選び、登録した。

 中高年のキャリア構築に詳しい、おじさん未来研究所の金澤美冬代表は次のように解説する。

「人生100年時代といわれるくらいですから、60歳や65歳で長く勤めた会社を退職しても、まだまだ働きたいと考える人が増えています。また、アイディアや技術はあるけど、それをビジネスとして展開するノウハウやつながりがないというベンチャー企業は多い。シニア側にも企業側にも需要があるため、『顧問』のマッチングを専門に扱うサイトが増えています。顧問マッチングを謳うサイトは恐らくすでに100以上あると思われます」

 ところが登録するシニアとサイト側の思惑が大きくズレてしまうケースもあるようだ。前出のAさんはため息混じりにこう語る。

「どのサイトも登録するだけなら無料。マッチングが成立すると、企業側からサイト側に紹介料が支払われるといったシステムのようです。私は60歳で退職し、すぐに登録作業をしたのですが、自分の専門分野が役立ちそうな案件はなかなか紹介してもらえませんでした。時々話が来るのは、『人材紹介』の案件ばかりです……」

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