キャリア

戦前→戦中→団塊→ポスト団塊→バブル期… 世代別に生い立ちの異なる「巨大シニア市場」向けビジネスの可能性

シニア向け市場を分野ごとに見る

 日本は、約2000兆円の個人金融資産の6割以上、およそ1200兆円をこの65歳以上のシニアセグメントの人たちが保有しています。それほど巨大な市場がここにあるということです。

 その市場を分野ごとに区分してみると、以下のようになります。

 まず、「生活」全般のビジネスが関連してきます。この世代の人たちは、最初に入った会社で定年を迎えても、まだ働きたいと思っている人が多いので、「就業支援」を求めています。それから、若い頃に買った家が老朽化し始めるため、「住み替え」や「リフォーム」「移住支援」といったニーズもあります。さらに、子供が独立して家計に余裕が出てくることもあって、「レジャー」や「エンタメ」「フィットネス」「旅行」「金融」などにお金を使うようになります。食事で少し贅沢をするといったことも含まれます。

 次は、「医療・医薬」関係です。歳をとればとるほど、身体はいろいろと不具合が出てくるので、健康や病気の治療などへの関心が高くなります。そこで、医療品や医薬品、診断機器、さらにリハビリなどの分野の商品やサービスは大きなビジネスになる可能性があります。

 それから、「介護」も重要です。医療とも関係がありますが、ここでは家事の支援、介護施設、介護食品、介護用品といった、より身近なものが含まれます。

 最後は、「エンディング」。これは、いわゆる「終活」や生前葬、葬儀、お墓といったようなマーケットになります。

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