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キャリア

「物欲が止まらない…」定年後に始めた“新しい趣味”に熱中しすぎると老後資金を失い“家庭崩壊”の悪夢

新しくハマった趣味に熱中するあまり、ブレーキが利かなくなる人も…(イメージ)

新しくハマった趣味に熱中するあまり、ブレーキが利かなくなる人も…(イメージ)

 定年後は時間に余裕が生まれ、趣味やサークル活動などに時間を割きたいと考える人も多いだろう。しかし、気の向くまま没頭していると、思わぬ痛手を負うことになるかもしれない。ファイナンシャルプランナーの橋本絵美氏が言う。

「男性に多いのですが、モノに執着してお金を使いすぎる人は危険です。高価なバイクやカメラに退職金を注ぎ込んでしまったり、プラモデルをたくさん集めたりと不要な物が溢れてしまう人は少なくありません。趣味に熱中するあまり、物欲が止まらなくなってブレーキが利かなくなると定年後の資金計画が大きく狂いかねません」

 たとえばキャンプ用品でも、“使うこと”を目的にするのではなく、“集めること”が目的になってしまう人が少なくないという。

「そういう人は物品の購入という目的を達成すると、目移りして他の趣味に走るということを繰り返しがちで、出費が膨らんでいきます。また、趣味のなかにはスキルが必要なものもあるため、スクールに通って大金を使ったり、物品ではなく旅行にハマってバンバンお金を使ってしまうといったケースも散見される」(以下、「 」内は橋本氏)

 本人が無駄遣いをしていると認識できず、浪費を止められなくなってしまうと問題は深刻になっていく。「そうなると趣味にお金を使わないとストレスを感じるようになり、老後の資金計画や家庭の崩壊につながりかねない」と橋本氏は指摘する。

 負の連鎖を避けるにはどうすればいいのか。

「仕事で責任を負い、社会の役に立ってきたと自負する人が急に社会との接点がなくなると認知症にもなりやすいので、趣味によってそれを防げるのが理想です。『人と関わる』『人の役に立つ』『自分がもともと好きなこと』という3つのポイントを意識して趣味を見つけるといいでしょう。シルバー人材センターなどでは、この3つを押さえた有償のボランティアが見つかります。庭いじりが好きなら剪定を手伝う、子供好きなら学童で本を読み聞かせるなど、登録すれば様々なボランティアを紹介してもらえます」

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