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イメージ先行で選んだ「樹木葬」のこんなはずじゃなかった! 「骨壷を嫌がっていたのに…」「樹木葬というより花壇」

樹木葬は「里山型」と「都市型」の2種類。それぞれの特徴の違いは

樹木葬は「里山型」と「都市型」の2種類。それぞれの特徴の違いは

樹木葬というより“花壇”?

 終活に詳しいファイナンシャルプランナーの宮崎真紀子氏は、ブームの背景に「団塊世代の自然志向」があるとする。

「後期高齢者に差しかかった団塊世代は人口のボリュームが大きく、長く競争社会にさらされてきた世代なので“死後は穏やかに眠りたい“と望む人が多い。加えて山登りを趣味とするなどの自然志向が強く、若い時に田舎から都会に出てきたこともあって代々の墓に縛られるのを避けたがる傾向があります。そうしたニーズと合致してのブームではないでしょうか」

 一方で、樹木葬の人気の高まりとともに種類が細分化され、前出の男性のように抱いていたイメージとのギャップに悩まされる事例も増えているという。

「広々とした自然に還るタイプの樹木葬ができる墓地は限られます。特に都市部で樹木葬を謳う墓地は狭い区画に骨壺で埋葬するタイプが主流で、樹木葬というより“花壇“といった印象になるケースも多い」(前出・吉川氏)

 イメージ先行で樹木葬を選ぶと、思わぬ後悔につながる可能性もあるので注意したい。

※週刊ポスト2023年11月10日号

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