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個人タクシー業界がインボイス制度導入で見舞われた思わぬトラブル 東京と地方の「タク券」請求書をめぐって大混乱

 地方でも、こうしたタクシーチケットの振り分けに関しては悩みのタネとなっている。愛媛個人タクシー協会の高橋弘次・会長はこう話している。

「うちの協会において今いちばんインボイス対応で困っているのは、事務員さんでしょう。東京都個人タクシー協同組合にチケットの請求書を送る時に、どうしても請求書を分ける作業が必要なんです。この作業がけっこう大変で、2人の事務員さんがソフトで管理しながらやっているみたいですが、それにしても大変だと言っていました」

 前出・水野氏は「制度が始まった瞬間に、すべて対応できるとは思っていません。その都度その都度、どうするのがいちばんいいのかを考えて、やっていくしかありませんね」と話した。税負担だけでなく、事務作業の負担まで増やすインボイス制度。今後、どのような問題が表面化するか、注視していく必要がある。(了)

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