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山田まりや、病気を患って気づいた“食の重要性”「自分のケアができるのは自分だけ」

いまでは自身の経験から、食にまつわる講演会も行っている山田まりや

いまでは自身の経験から、食にまつわる講演会も行っている山田まりや

 いつも元気で、笑顔がまぶしいイメージの山田まりや(43)。彼女が人知れず、病と闘っていたのは約20年前のことだ。

「15才から仕事をしていて、知らず知らずのうちにストレスを抱えていたんでしょうね。それでも休まずに仕事をしていたら、体が悲鳴を上げてしまい、慢性的に嘔吐したり、下痢と便秘を繰り返すことが続き、30分以上トイレから出られないこともありました」(山田・以下同)

 そんなある日、舞台の最中に倒れてしまう。原因は、急性盲腸炎だった。

「舞台は点滴を打ってなんとか終えることができましたが、パンパンに膨れ上がった盲腸を手術で切除し、数日入院しましたが、一向に症状はよくなりませんでした。それで、先生がいろんな検査をしてくれた結果、『クローン病かもしれない』と言われました」

 クローン病は大腸や小腸の消化管に原因不明の炎症が起きる国指定の慢性疾患の難病。完治は難しいとされている。

「先生から『特効薬はないから、病気とうまくつきあっていくしかない』と言われたときは目の前が真っ暗になりました。そのときは『ペンタサ』というクローン病用の薬を処方してもらい、これで症状が軽くなるならと、のんで治療を続けました」

 嘔吐や下痢・便秘は多少抑えられたものの、不調は相変わらず続いている状態だったという。

「そんなときにテレビ番組のAD(アシスタントディレクター)をしている友人から『どんな病気もストレスはよくないよ。気分転換してみては?』と沖縄旅行に誘われ、行ってみることにしました。少し気分はやわらぎましたが、それでもどんどん体調が悪くなり、その場にうずくまるほどになってしまいました。

 するとその友人が、『上海出身の鍼治療をしている先生が都内にいて、私の友人が顔面神経痛を治してもらったというから行ってみたら?』と教えてくれたんです。その場ですぐに予約をして沖縄から羽田まで飛び、空港からそのまま病院へ直行しました」

 そこで、山田は衝撃的な言葉を告げられたという。

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