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投資

今から始めるなら「NISAとiDeCo」どちらが先か 高所得者は短期間でもiDeCoで大きな節税効果が

NISAとiDeCo、それぞれの仕組みを理解したうえで取り組みたい(写真:イメージマート)

NISAとiDeCo、それぞれの仕組みを理解したうえで取り組みたい(写真:イメージマート)

 老後資金をつくるために有用なのはNISA(少額投資非課税制度)とiDeCo(個人型確定拠出年金)の選択肢だ。余裕があればどちらも利用するのがよいが、一方だけを使う場合、どちらを優先すればよいか。著書『知っている人だけが得をする 定年前後のお金の選択』が話題のファイナンシャルプランナー・森田悦子氏が解説する。

Q:今から始めるならiDeCo? それともNISA?

A:運用できる期間と受けられる控除の額で選びましょう

「老後2000万円問題」が注目を集めてから、NISAとiDeCo、二つのキーワードが注目を集めるようになりました。これらのしくみを使って老後資金をつくろうと、口座を開設する人が急増したのです。

 NISAとiDeCoはいずれも、通常の証券口座を使う場合より有利な税制で投資ができるしくみです。本来なら投資で得た利益には約20%課税されるので手もとに残るのは8割程度になりますが、これらのしくみを使うなら課税されずに運用を継続できます。投資をしていると利益がさらに利益を生む複利効果も期待できるので、長く続けるほど非課税で運用できるメリットは大きくなります。

 投資できる資金がたくさんあるなら、両方をフルに使って非課税メリットを最大限享受するのがベストですが、多くの人はそこまでの余裕はなく、どちらを優先して使うかを決める必要があります。選ぶポイントは2点あります。

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