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【番組続々終了】タモリ「長者番付・法人所得」の推移から見えてくる驚きの“賃金上昇カーブ” かつては「番付に名前が載るとは思っていなかった」

タモリの個人納税額の推移(1989~2004年)

タモリの個人納税額の推移(1989~2004年)

法人所得からわかるタモリの収入の多さ

 タモリが長者番付の上位にランクインしていなかったのは、ギャラが低かったためではないだろう。というのも、タモリは大手事務所に所属しながら、1980年から個人事務所を構えている。その法人所得を見れば、タモリの収入の多さがうかがえるからだ。

「帝国データバンクの調べによると、1987年版の法人所得における1人当たりの申告所得額で『タモリ事務所』は娯楽部門の8位で、7658万円になっています。従業員がタモリと妻の2人だけだったこともあり、1人当たりの額で上位に入りました。法人所得に直せば、1億5316万円になります。ギャラの配分は、個人よりも『タモリ事務所』への比重が大きかったのではないでしょうか。同ランキングの1位は日本サンライズ、2位は栂池観光開発、9位は名古屋競馬でした。ベストテンに芸能事務所は『タモリ事務所』しか入っていません」

『笑っていいとも!』は1988年4月29日に視聴率27.9%を叩き出すなど国民的人気番組となった。“お昼の顔”タモリは1990年代に入ると、個人の納税額も急増していった。

「長者番付では、1989年まで納税額1000万円台が続いていました。『今夜は最高!』(日本テレビ系)、『タモリ倶楽部』『ミュージックステーション』というレギュラーがあったにもかかわらずです。しかし、『いいとも!』が放送2000回を迎えた1990年に2765万円に上がると、翌年から毎年増えていき、1998年には9918万円と自身最高の納税額に達しています」

 この間に、『タモリの音楽は世界だ』(テレビ東京系)、『世にも奇妙な物語』『タモリのボキャブラ天国』(ともにフジテレビ系)、『ジャングルTV~タモリの法則~』(TBS系)などの番組が始まっている。

「それも見逃せませんが、柱はやはり月に20本以上放送する『いいとも!』です。1990年代にタモリ自身の単価が上がり、『いいとも!』のギャラも上がっていったと思います。なぜなら、タモリ事務所の法人申告所得も1992年が1億7158万円、1993年が2億4534万円となり、以降4年間2億円台が続きましたからね(いずれも帝国データバンク調べ。以下同)」

1995年の「タモリ事務所」の申告所得はアミューズ、松竹超え

 タレントとして成功すれば、若くして大金を手にできる。しかしもちろん、人気が落ちれば、収入も下がっていく。その中で、タモリは40代後半から50代にかけて、所得がさらに増えていった。

「芸能人として珍しい“サラリーマン型の賃金上昇カーブ”を描いていますよね。長者番付での個人納税額は知名度の割に上位にきていませんでしたが、1990年代には芸能界の法人申告所得でベスト20に入る年もありました。上位に名を連ねているのはほとんど大手事務所で、5億円を超えればベストテンに入るという感じでした。その中で、個人事務所で2億円超えというのは、やはり特筆に値します。何十人もタレントを抱える大手事務所でも2億円の到達は大変ですから、凄いことです。

 タモリは1995年、個人で納税7140万円、法人申告所得2億7045万円です。法人としては、サザンオールスターズや福山雅治を抱える『アミューズ』の2億5746万円、笑福亭鶴瓶などの所属する『松竹芸能』の2億3423万円より上でした。少なく見積もっても、個人、法人合わせて4億~5億円の所得があったはずです。この時代になると、長者番付の芸能人ランキングで俳優よりもお笑いタレントが上位に来るようになり、歌手顔負けの金額になっています」

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